２月14日、全豪オープンテニス（２月８日～21日／オーストラリア・メルボルン）は大会７日目を迎え、女子シングルス４回戦で世界ランク３位の大坂なおみが同14位のガルビネ・ムグルサ（スペイン）を４ー６、６ー４、７ー５の逆転で下し、２年ぶり２度目となるベスト８進出を果たした。

【PHOTO】２年ぶり２度目の全豪オープン制覇へ！メルボルンで躍動する大坂なおみ

　その大坂と準々決勝で対戦するのは、世界71位のシェイ・スーウェイ（台湾／71位）だ。両手パワーを逆手にとったトリッキーなショットが自慢の難敵で、今大会はノーシードからの出場。２回戦で19年全米女王のビアンカ・アンドレスク（カナダ／９位）、４回戦では19年全仏準優勝のマルケタ・ボンドルソワ（チェコ／20位）と強豪を下して勝ち上がっている。

　シェイは４回戦勝利後の会見で、大坂の印象について聞かれると「彼女が素晴らしい選手ということは誰もが知っているわ。彼女と戦うとみんなトラブルに陥るの」と表現。続けて「彼女はおそらくコート上で私を叩きのめすわ」と冗談めかして語り、「それでも私は自分のゲームをして、自分の仕事をして、何が起こるか見てみるつもりよ」と展望を描いた。
  　35歳で自身初となるグランドスラム８強を果たしたシェイ。自身のプレーについて「18歳のふりをしようとしているの。私の精神（年齢）はとても若いわ」とさらにジョークを飛ばして報道陣を笑わせ、「私にとって最も重要なことは、怪我をしないで、幸せでいて、楽しむこと」と、試合に向けた心意気を明かした。

　過去の対戦成績は大坂の４勝１敗。２年前の全豪オープン３回戦では５－７、６－４，６－１と逆転勝利を収めているが、大坂自身は「正直言うと楽しみな相手ではない」と警戒を口にする。

　準々決勝は現地16日に行なわれる予定。２年ぶり２度目の優勝を狙う大坂の前に、熟練の曲者が立ちはだかる。

構成●THE DIGEST編集部