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優勝後の会見でも女王の貫録。大坂なおみが語った「次の目標」や「憧れの存在と戦える幸せ」〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.02.21

グランドスラム4つ目のタイトルを手に入れた大坂なおみ。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)は、20日に女子シングルス決勝が行なわれ、第3シードの大坂なおみが、第22シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)に、6-4、6-3で勝利。全豪オープン2年ぶり2度目の優勝を果たした。

 試合後の記者会見では、今回の決勝について「メンタルバトルでした。私たちは両方ともナーバスだった。完璧なプレーをしようと、自分にプレッシャーをかけすぎないようにはしていた。コートでは、全てのポイントにファイトするようにしたの」と語った大坂は、どうしてそんなにナーバスだったのかと問われると、「わからないわ。私の神経にきかないと(笑)」と冗談を言いながらも、「グランドスラムに優勝したいからでしょうね。決勝に行って、準優勝にはなりたくない。優勝できるチャンスがあるから、自分にとてもプレッシャーをかけているんだと思う」と、優勝への強い思いを口にした。

 4つのグランドスラムタイトルが全てハードコートであったため、次はどのサーフェスかと質問が飛ぶと、「クレーであってほしい。だってすぐに大会があるから。それにクレーの方が自分にとって快適だという点もカギね。ジュニア時代は芝で試合もしていないし、芝で育ってはいないから。でも昨年はクレーで試合をしていないので、慣れる必要はあるわ」。全仏オープンの最高成績は3回戦進出。今年はもちろん、それ以上先を目指している。
 
 ランキングが2位になり、1位へのモチベーションについては、「ランキングについてはあまり考えていないの。今年の目標は安定した結果を出すこと。特に、6月7月に落ち込んだりしないように」と、あくまでもランキングは結果的についてくるものだと考えているようだ。

 最大の目標についての問いには、「私が達成したいのは、自分のことを『憧れ』と言ってくれた女の子とプレーできるぐらい、長く続けること」。今大会では憧れのセレナと準決勝で対戦しており、自分と同じ体験を、自分のプレーを見ている後進たちにもしてほしいとの思いからだ。「それがスポーツを発展させることになる」とも大坂は言う。

 圧巻のプレーだけでなく、記者会見での堂々とした受け答えも、すでに女王の貫録である。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】メルボルンで躍動する大坂なおみ!全豪オープン2021プレー集
 
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