男子テニス世界68位のジル・シモン(フランス)が、メンタルヘルス悪化の懸念から無期限で戦列を離れることを発表した。
持ち味の堅実なテニスで15年間にわたりトップ100の地位を守り続けてきたシモン。2009年には全豪オープン(グランドスラム)でベスト8入りも果たし、世界ランキングでも6位に上り詰めた経験を持つ。
一方でここ最近は思うような結果が残せず、ランキングも68位と低迷。前週まで開かれていた全豪の1回戦でも、シモンは世界6位のステファノス・チチパス(ギリシャ)に対し、計4ゲームしか奪えず完敗を喫していた。
そんな中、ATPツアーも新型コロナウイルス感染拡大防止のため、厳格な規制の下で大会が開かれるケースが数多く、そのことがシモンの精神状態にも影響を来しているという。シモンは「今、自分の心はこのような状況で遠征を続けてプレーをする状態にない。残念だが、精神的に自分を守るため休養を取らなくてはならない」と苦しい胸の内を明かした。
一方でシモンは今後について「なるべく早くやる気が戻ってくることを願っている」とした上で、「応援してくれている全てのファンに感謝している。またすぐに会いましょう」ともコメントしている。
今年の12月には37歳を迎え、すでにテニス界では大ベテランの域に差し掛かっているシモン。長きにわたってツアーを転戦してきたことも心身の疲労の蓄積につながっているのだろう。ファンからの声援を背に、いつの日か再び元気な姿でコートに戻ってくることを期待したい。
文●中村光佑
持ち味の堅実なテニスで15年間にわたりトップ100の地位を守り続けてきたシモン。2009年には全豪オープン(グランドスラム)でベスト8入りも果たし、世界ランキングでも6位に上り詰めた経験を持つ。
一方でここ最近は思うような結果が残せず、ランキングも68位と低迷。前週まで開かれていた全豪の1回戦でも、シモンは世界6位のステファノス・チチパス(ギリシャ)に対し、計4ゲームしか奪えず完敗を喫していた。
そんな中、ATPツアーも新型コロナウイルス感染拡大防止のため、厳格な規制の下で大会が開かれるケースが数多く、そのことがシモンの精神状態にも影響を来しているという。シモンは「今、自分の心はこのような状況で遠征を続けてプレーをする状態にない。残念だが、精神的に自分を守るため休養を取らなくてはならない」と苦しい胸の内を明かした。
一方でシモンは今後について「なるべく早くやる気が戻ってくることを願っている」とした上で、「応援してくれている全てのファンに感謝している。またすぐに会いましょう」ともコメントしている。
今年の12月には37歳を迎え、すでにテニス界では大ベテランの域に差し掛かっているシモン。長きにわたってツアーを転戦してきたことも心身の疲労の蓄積につながっているのだろう。ファンからの声援を背に、いつの日か再び元気な姿でコートに戻ってくることを期待したい。
文●中村光佑