女子世界15位のイガ・シフィオンテク（ポーランド）がドイツのテニス雑誌『Tennis Magazine』のインタビューに応じ、自身の憧れの存在である男子世界２位のラファエル・ナダル（スペイン）について語った。

　昨年の全仏オープンではノーシードで出場しながらも、破竹の勢いで勝利を積み重ね、見事にポーランド人選手初のグランドスラム制覇を成し遂げたシフィオンテク。今年の全豪オープンではベスト16入りを果たし、その後の『アデレード国際』（2月22日～27日／オーストラリア/WTA500）では早くもタイトルを獲得するなど、今シーズンも好調を維持している。

　そんなシフィオンテクがかねてから刺激を受けているのが、グランドスラム通算20回の優勝を誇り、テニス界のレジェンドとして君臨し続けるナダルだという。

　シフィオンテクは「これまでにテニスを見てきた中で私を魅了したのはラファエル・ナダルだけ」とした上で、「私は少しだけだけど、彼（ナダル）のプレースタイルをコピーしたわ。最初に指導を受けていたコーチからは、女の子がトップスピンを軸にプレーするのは珍しいと言われたけど、私はトップスピンを多用してボールを打つのが好きなの」と語っており、ナダルがシフィオンテクに与えている影響は大きいようだ。
  　また、シフィオンテクは「プレイヤーとしてだけでなく、人としても彼を知ってからは、さらに尊敬するようになった。彼は謙虚で、多くのタイトルを獲得する前と変わらない人だと思う。私がもっと小さい頃から、彼のルックスとプレーをする時に放つエネルギーが大好きだったわ」とナダルの人柄や魅力を表現した。

　まだ19歳と若いシフィオンテクには、これから先もグランドスラムのタイトルを獲得するチャンスが訪れることだろう。今なお第一線で活躍するナダルを追いかけながら、今後もシフィオンテクらしいエネルギッシュなプレーを見せてもらいたい。

文●中村光佑

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