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海外テニス

「予測不可能」とベンチッチに言わしめた、全仏女王シフィオンテクの強さとは?〈SMASH〉

東真奈美

2021.03.02

アデレード国際の決勝を戦い、大会中は一緒に練習もしたシフィオンテク(左)とベンチッチ(右)。(C)Getty Images

アデレード国際の決勝を戦い、大会中は一緒に練習もしたシフィオンテク(左)とベンチッチ(右)。(C)Getty Images

 昨年の全仏オープンテニスに優勝した19歳イガ・シフィオンテク(ポーランド)が、女子テニスツアー「アデレード国際」でハードコートの初タイトルを獲得した。決勝戦を戦った、23歳で世界ランク12位のベリンダ・ベンチッチ(スイス)が、シフィオンテクの強さについて、WTA公式サイトに語った。

 ベンチッチは、シフィオンテクのゲームを "ユニーク "だと言い、アデレード国際では "圧倒的 "だったと評した。何が他の選手と違うのだろうか?

「まず、第一に(シフィオンテクのゲームは)予測不可能なの。私は、かなりうまく予測できる方だけれど、彼女とのプレーだと予測が外れてしまったわ。想像するような一般的なパターンではないのよ」

 ショットについては、「彼女のショットには間違いなく、スピンの回転量と重さがある。だから、届くと思えるボールが、自分を飛び越えていくの。ディフェンスをするのが難しく、カウンターを狙うのも難しかった」と分析した。

 ベンチッチのこのような評価について、シフィオンテクはどう考えているのか。
 
「対戦相手が予測できないのは、以前も今も、自分の直感でプレーすることが多いからだと思います。今はもっと戦術を実行しようとしているし、もっと戦術にこだわろうとしてはいるんですけどね。でも、私の直感は実際予測不能で、私も時々予測できません」と、WTA公式のポッドキャストで明かしている。

 ベンチッチが言う、シフィオンテクのスピンの回転量とショットの重さは、特にクレーコートで重要な要素となる。だからこそ、全仏女王なのだが、今回の優勝でハードコートでも戦えることを証明した。

 本人はサーフェスについて、「それほど大きな影響を受けていないと思います。身体的にも精神的にも、その時に調子が良ければ、私はどこでも勝てます。どのサーフェスにも対応できて、どこでも自分のベストなテニスができるというのは、なんだかラッキーですね。今後どうなるかはわからないけど、今はそんな感じなので本当に幸せに思っています」と、意に介していない様子だ。

 2021年は、怖いもの知らずで勢いに乗るシフィオンテクが大活躍する年となるかもしれない。

文●東真奈美

【PHOTO】全仏OPでツアー初優勝の偉業!19歳の美女テニスプレーヤー、イガ・シフィオンテクを特集!
 
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