ATP(男子プロテニス協会)は、まだ終焉を見せないコロナ渦で、選手や大会をサポートするための対策を公開した。ここでは賞金とプロテクトランキングについて説明する。
賞金の増額については、全豪オープンとウインブルドンの間に開催される、ATP250とATP500トーナメントの最低賞金が、50%からそれぞれ80%と60%に引き上げられることが決まった。
賞金の増額分は、最大で520万ドル(日本円で約5億5,800万円)に相当する。主にATPボーナスプールの一部から資金を調達することになる。ATPボーナスプールとは、シーズン終了時にトップ12の受給資格のある選手に配布されるもの。今回、このボーナスプールからの賞金供給は、トップ10代表のロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルを含むATP選手評議会の支援を受けての実行となった。
ATP会長アンドレア・ガウデンツィ氏は、「大会の収益は、チケット販売の制限によって深刻な影響を受け続けており、年央までに大幅な改善は見込めないと思われます。我々の焦点は、ツアーが可能な限り、多くの選手たちをサポートし続けることであり、トップ選手と選手評議会が、この措置を支持してくれたことに感謝したいと思います」と述べた。
また、新たに「COVID-19 プロテクトランキング」の設置も決定した。4週間連続で大会を休んでいる選手が対象となる制度で、今後の大会出場にマイナスの影響を与えることなく、選手たちがより柔軟にスケジュールを組めるようにするためのものだ。
資格のある選手は、グランドスラムやオリンピックを除く4大会に、「凍結」ランキングを使用して出場することができる。ただし、マスターズ1000大会に関しては、マスターズ1000に欠場した分だけ 「COVID-19 プロテクトランキング」を使用することができる。
まだまだ終わりの見えない、新型コロナウイルスとの闘い。2020年は長期間ツアーの中止を余儀なくされたが。ATPも様々な対策を練っている。選手たちが躍動し、素晴らしい試合を観戦できる日が、一日でも早く来ることを期待したい。
文●東真奈美
【PHOTO】最低賞金増額に賛同したフェデラーとナダルの"若かりし頃"ギャラリー
賞金の増額については、全豪オープンとウインブルドンの間に開催される、ATP250とATP500トーナメントの最低賞金が、50%からそれぞれ80%と60%に引き上げられることが決まった。
賞金の増額分は、最大で520万ドル(日本円で約5億5,800万円)に相当する。主にATPボーナスプールの一部から資金を調達することになる。ATPボーナスプールとは、シーズン終了時にトップ12の受給資格のある選手に配布されるもの。今回、このボーナスプールからの賞金供給は、トップ10代表のロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルを含むATP選手評議会の支援を受けての実行となった。
ATP会長アンドレア・ガウデンツィ氏は、「大会の収益は、チケット販売の制限によって深刻な影響を受け続けており、年央までに大幅な改善は見込めないと思われます。我々の焦点は、ツアーが可能な限り、多くの選手たちをサポートし続けることであり、トップ選手と選手評議会が、この措置を支持してくれたことに感謝したいと思います」と述べた。
また、新たに「COVID-19 プロテクトランキング」の設置も決定した。4週間連続で大会を休んでいる選手が対象となる制度で、今後の大会出場にマイナスの影響を与えることなく、選手たちがより柔軟にスケジュールを組めるようにするためのものだ。
資格のある選手は、グランドスラムやオリンピックを除く4大会に、「凍結」ランキングを使用して出場することができる。ただし、マスターズ1000大会に関しては、マスターズ1000に欠場した分だけ 「COVID-19 プロテクトランキング」を使用することができる。
まだまだ終わりの見えない、新型コロナウイルスとの闘い。2020年は長期間ツアーの中止を余儀なくされたが。ATPも様々な対策を練っている。選手たちが躍動し、素晴らしい試合を観戦できる日が、一日でも早く来ることを期待したい。
文●東真奈美
【PHOTO】最低賞金増額に賛同したフェデラーとナダルの"若かりし頃"ギャラリー