専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

ATPランキングの「ベストオブ」方式が8月9日まで延長。コロナ禍を考慮し、19年ポイントの採用を続行〈SMASH〉

東真奈美

2021.03.10

19年のマイアミで優勝しているフェデラーは、当時のポイントの50%である500ポイントと、21年の獲得ポイントを比較することになる。(C)Getty Images

19年のマイアミで優勝しているフェデラーは、当時のポイントの50%である500ポイントと、21年の獲得ポイントを比較することになる。(C)Getty Images

 ATP(男子プロテニス協会)は、まだ終焉を見せないコロナ渦で、選手や大会をサポートするための対策を公開した。

 ランキングについて、ATPは現在のランキングシステムである「ベストオブ」方式を、2021年8月9日(トロント大会を含む)の週まで延長することを決めた。

「ベストオブ」方式とは、同じツアーレベルの大会の2つのスコアのうち、より良い方のスコアのみがカウントされる算出方法だ。だたし、2020年のツアー中断中に開催されなかった大会は、2019年の結果と比較され、その際は19年に獲得したポイントの50%が対象となる。

 例えば、2019年にマイアミで優勝して1000ポイント獲得しているフェデラーの場合、そのポイントの50%(500ポイント)が対象となる。彼が21年にマイアミに出場し、優勝(1000ポイント)または準優勝(600ポイント)した場合は、21年の獲得ポイントがそのまま採用される。だが、ベスト4(360ポイント)以下の場合は、成績の良かった19年度の500ポイントが採用される。
 
 2020年シーズン中に再スケジュールされた大会(ジェネラリ・オープン、ドイツ国際オープン、BNLイタリア国際、全仏オープン)の結果も、当初予定されていたポイント消失日から、さらに52週間50%でカウントされ、「ベストオブ」方式で2021年大会の結果と比較される。

 2020年に中止された大会に関して、19年の獲得ポイントの50%を採用することにした理由としてATPは、渡航制限や厳しい健康・安全対策が今後も継続して適用される一方で、数か月先までの安心感を選手たちに提供するためとしている。 

 ATPではこの他に、最低賞金の増額や「COVID-19 プロテクトランキング」についても取り組んでいる。

文●東真奈美

【PHOTO】3月8日でランキング1位在位期間が史上最長となったジョコビッチの厳選ショットをお届け!
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号