海外テニス

「できる限りのことをしたい」大坂なおみが女性支援に意欲。橋本氏の会長就任も歓迎

THE DIGEST編集部

2021.03.09

トッププレーヤーであるとともにコート外においても積極的な発信をする大坂。(C)Getty Images

 テニス界のスーパースターが女性へのさらなる支援に意欲的だ。

 五輪の公式専門メディア『Olympic Channel』は3月8日、「国際女性デー」に合わせて全豪オープンテニスで2度目の優勝を飾った大坂なおみの特集記事を掲載。女性アスリートの新たなアイコンになった23歳の、様々な意見を紹介している。

【PHOTO】全米・全豪を制し女子テニス界を牽引!大坂なおみのキャリアを厳選写真で一挙振り返り!

 これまでにグランドスラム通算4勝を飾り、コート外での活動でも大きな影響力を持つ大坂。同記事ではまず、東京五輪組織委員会の新会長に橋本聖子氏が選出されたことについて「日本の女性、そして世界中の女性にとって本当に重要な瞬間よ」と話すと、「大きな夢を持つ若い女性へのインスピレーションなることを願っているわ」と想いを込めた。

 また「スポーツは人々を結びつける素晴らしい手段」としたうえで、「(選手の)スポーツ外で直面した逆境にもスポットを当てることができれば」と意見を発信。昨年8月に女子アスリート育成の『Play Academy with Naomi Osaka(プレー・アカデミー with 大坂なおみ)』を設立したが、それ至った理由を「若くして自分の道を模索していた頃の私にとって、ロールモデルがどれほど影響力のあるものだったか知っているから」と明かした。
 
 テレビやスタンドから憧れの選手を見ていたという大坂は現在、反対の立場に立っている。これについて「光栄なことであり、私は軽く受け止めていません。若い女性(と男性)にサポートがあると示すためにも、できる限りのことをしたい」という。

「カマラ・ハリスさんやミシェル・オバマさんのように、リーダーシップを発揮している女性を見るのが大好き」と語る大坂だが、「スポーツ界でも進歩が見られた」という。昨年末にはメジャーリーグのマイアミ・マーリンズに史上初の女性GMが誕生し、今年の初めには自身もナショナル女子サッカーリーグ(NWSL)のチームオーナーに就任。「このような指導的立場の女性が次世代の女性を鼓舞し、進歩と変化を反映させてくれることを願っているわ」と語った。

 22日からは『マイアミ・オープン』に出場する予定の大坂。そこから全仏オープン、全英オープン、そして東京五輪とメジャー大会が続いていく。今後の活躍に加え、コート外でも積極的な発信を続ける彼女の動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部