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海外テニス

「本当に興奮しているよ」ジョコビッチがフェデラーを抜き、ナンバー1通算在位311週の新記録を樹立!〈SMASH〉

中村光佑

2021.03.08

生ける伝説、フェデラーをも抜いてしまったジョコビッチ。世界1位通算在位311週のとてつもない記録を作った。(C)Getty Images

生ける伝説、フェデラーをも抜いてしまったジョコビッチ。世界1位通算在位311週のとてつもない記録を作った。(C)Getty Images

 男子テニスの世界ランキング(ATPランキング)が3月8日に更新され、1位をキープしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)が1位通算在位期間311週の新記録を樹立。ロジャー・フェデラー(スイス)の310週を抜き、単独トップに立った。

 2011年7月4日に初の世界ランキング1位を記録したジョコビッチ。その後は16年まで安定してトップの位置に君臨し続けたが、右ヒジの負傷の影響から17年12月には一時トップ10陥落を経験。それでも18年11月には再び1位へと復帰し、昨年にはピート・サンプラス氏に並ぶ6度目の年間1位を達成していた。

 また、今年の2月に行なわれた全豪オープンで9度目の優勝を成し遂げたジョコビッチは、同大会の準々決勝でラファエル・ナダル(スペイン/2位)が敗れたことにより、1位を維持することを確定させていた。
 
 またしてもテニス界の歴史に残る偉業を打ち立てたジョコビッチだが、その道のりは決して平坦なものではなかった。フェデラーやナダルなど一時代を築いたレジェンドだけではなく、ドミニク・ティーム(オーストリア)やダニール・メドベージェフ(ロシア)といった若手選手の台頭も、ジョコビッチが世界1位を死守する上で大きな壁となっていたことは疑いようがない。

 だが、数々の大舞台でそのような難敵に次々と打ち勝ち、トップの座を守り抜いてきた。ATP公式サイトではこの大記録達成を特集、その中でジョコビッチは「このスポーツの伝説や偉人たちの道を歩むことができて、本当に興奮しているよ」と喜びを表現した上で、「(テニスに対する)愛と情熱を持って物事に取り組めば、全てが可能であることを証明できる」と語っている。

「より多くのグランドスラムで優勝したい」という言葉どおり、次なるジョコビッチの目標はグランドスラム通算優勝回数の記録更新であることは間違いないだろう。フェデラーとナダルが持つ20回にあと2つと迫っているだけに、今年5月の全仏オープンでも優勝を狙いたいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】テニス史に名を刻むジョコビッチ、栄光の軌跡を写真で振り返る
 
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