男子テニスツアー『カタール・オープン』(3月8日~13日/カタール・ドーハ/ATP250)で、14カ月ぶりにツアー復帰を果たしたロジャー・フェデラー(スイス)が、現地3月11日に行なわれた準々決勝直後の記者会見で、右ヒザのケガに苦しむホアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)について言及した。
デルポトロは2018年の上海大会(ATP1000/ハード)で右ヒザを負傷し、手術を経て19年に復帰。だが、同年のクイーンズ・クラブ選手権(イギリス・ロンドン/芝)でプレー中に転倒してしまい、再び右ヒザを骨折していた。昨年8月には3度目の手術を施したものの、今シーズンは依然として大会には出場していない。
スペインのテニスメディア『Punto de Break』によれば、「ヒザの痛みは頭を悩ませるけど、まだここで自分のキャリアを終えることはできない」と復活に向けて意気込んでいるというデルポトロ。だが、その道のりは非常に険しいようで、自身でも「またプレーする夢を見るけれど、現実的には復帰は難しいかもしれない」と口にしているほどだ。
今なお厳しい状況に置かれているデルポトロについて、かつてツアーで6度にわたり決勝を戦ってきたフェデラーは、「まだ彼の復帰には2・3カ月ほどの時間がかかるだろう」と前置きした上で、
「彼が経験してきたことは、僕よりも深刻なものだ。特に試合では、途中で逃げ出すことなんてできない。だからどうツアーに戻ってくるかは、よく考えないといけないし、復帰時期や復帰の仕方についても賢明になる必要がある」とコメントしている。
一方でフェデラーは「僕がカムバックしたみたいに、ホアン・マルティンにはまたツアーに戻ってきてほしい。彼がいずれ復活への術を見出すことを願っている。どれだけ時間がかかっても彼が健康になって戻ってこられるよう祈っているよ」とデルポトロへエールを送った。
フェデラー自身も右ヒザのケガで長らく戦列を離れていただけに、デルポトロの気持ちを理解できる部分があったのだろう。フェデラーの言葉どおり、198センチの大きな身体から繰り出される強烈なショットで多くのテニスファンを魅了してきたデルポトロには、1日も早くコート上での雄姿を見せてもらいたいものだ。
文●中村光佑
【PHOTO】フェデラーが躍動した「ウインブルドン2019」厳選写真
デルポトロは2018年の上海大会(ATP1000/ハード)で右ヒザを負傷し、手術を経て19年に復帰。だが、同年のクイーンズ・クラブ選手権(イギリス・ロンドン/芝)でプレー中に転倒してしまい、再び右ヒザを骨折していた。昨年8月には3度目の手術を施したものの、今シーズンは依然として大会には出場していない。
スペインのテニスメディア『Punto de Break』によれば、「ヒザの痛みは頭を悩ませるけど、まだここで自分のキャリアを終えることはできない」と復活に向けて意気込んでいるというデルポトロ。だが、その道のりは非常に険しいようで、自身でも「またプレーする夢を見るけれど、現実的には復帰は難しいかもしれない」と口にしているほどだ。
今なお厳しい状況に置かれているデルポトロについて、かつてツアーで6度にわたり決勝を戦ってきたフェデラーは、「まだ彼の復帰には2・3カ月ほどの時間がかかるだろう」と前置きした上で、
「彼が経験してきたことは、僕よりも深刻なものだ。特に試合では、途中で逃げ出すことなんてできない。だからどうツアーに戻ってくるかは、よく考えないといけないし、復帰時期や復帰の仕方についても賢明になる必要がある」とコメントしている。
一方でフェデラーは「僕がカムバックしたみたいに、ホアン・マルティンにはまたツアーに戻ってきてほしい。彼がいずれ復活への術を見出すことを願っている。どれだけ時間がかかっても彼が健康になって戻ってこられるよう祈っているよ」とデルポトロへエールを送った。
フェデラー自身も右ヒザのケガで長らく戦列を離れていただけに、デルポトロの気持ちを理解できる部分があったのだろう。フェデラーの言葉どおり、198センチの大きな身体から繰り出される強烈なショットで多くのテニスファンを魅了してきたデルポトロには、1日も早くコート上での雄姿を見せてもらいたいものだ。
文●中村光佑
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