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海外テニス

錦織圭、予選勝ち上がりのハリスにフルセットの末に惜敗!「いくつか自分にチャンスがあったけど…」〈SMASH〉

中村光佑

2021.03.19

あと一歩力及ばず4強入りを逃した錦織だが、大会を通しては「いい状態が続いている」と口にするなど手応えも感じている。(C)GettyImages

あと一歩力及ばず4強入りを逃した錦織だが、大会を通しては「いい状態が続いている」と口にするなど手応えも感じている。(C)GettyImages

 男子テニスツアー「ドバイ選手権」(3月14日~20日/アラブ首長国連邦・ドバイ/ハード/ATP500)は現地18日にシングルス準々決勝を実施。世界ランキング41位の錦織圭が同81位のロイド・ハリス(南アフリカ)に1-6、6-3、3-6のフルセットで惜敗した。

 立ち上がりから調子の上がらない錦織は、安定したサービスを軸に戦うハリスに終始主導権を握られ早々に第1セットを落とす。それでも続く第2セットは辛抱強くラリー戦に持ち込み奪い返したが、競り合いとなった最終セットでは第8ゲームで自身のミスから先にブレークを許してしまい万事休す。2019年4月のバルセロナ・オープン以来となるツアー4強入りを逃した。

 敗れた錦織は試合後の記者会見で「彼は最後にチャンスをものにしたし、質の高いサーブを打っていた。いくつか自分にチャンスはあったけど、彼はフォアハンドもバックハンドも良かった」とハリスを称えた。
 
 一方、予選からの出場で快進撃を続けるハリスは、「最終セットのブレークポイントを握られた場面は、とてもいいプレーができた」と振り返った上で、「何度か試合を経験したことで、すでにドバイを自分のホームコートのように感じている」と喜びを語った。

 終盤はプレーのクオリティが上がってきていただけに、錦織にとっては悔やまれる敗戦となったことは間違いないだろう。それでも今大会での活躍は大きな自信を得ることにつながったはずだ。次戦のマイアミ・オープン(3月24日~4月4日/アメリカ/ATP1000)では初のビッグタイトル獲得を目指し、錦織には更なる飛躍を期待したい。

文●中村光佑

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