アマチュア女子テニスの最高峰「ソニー生命カップ第42回全国レディーステニス大会」の全国決勝大会は３月19日、東京・昭和の森テニスセンターで最終日を迎え、準決勝・決勝などが行なわれた。

　この大会は各都道府県予選を勝ち抜いたダブルス３ペアが代表としてチームを結成し、全国ナンバー１を競う団体戦。しかし今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、予選の参加者は前年より約2500人減の5795人にとどまり、さらに予選が中止となったり、全国大会への出場を辞退したりした県も多かったため、計13都県で雌雄を決することとなった。

　様々な感染予防策を講じた上で、例年の11月から４か月遅れで開催にこぎつけた全国決勝大会。試合は、例年強さを見せる関東勢が順当に勝ち進み、過去11回優勝の最多記録を持つ東京と、それに続く９回Ｖの神奈川が決勝で激突。東京は準決勝で埼玉（５回Ｖ）を、神奈川は愛知（４回Ｖ）をそれぞれ破っており、まさに頂点を決めるにふさわしいカードとなった。
  　決勝は東京が一気に突っ走った。同時進行の３試合のうち、No.３の小林／垂石ペアとNo.２の高木／高橋ペアがまたたく間にストレート勝ちを収めると、No.１の石井／成田も第１セットを競り合いの末に奪って勢いに乗り、第２セットは圧倒。結局３試合ともストレート勝ちで２年連続12度目の栄冠を手にした。東京は今大会、１回戦の岐阜戦で１試合落とした以外は３－０の圧勝だった。なお３位決定戦は愛知が埼玉を２－１で破っている。

　準決勝以降の結果は以下のとおり。

【決勝】
○東京［3-0］神奈川●
D1 ○石井／成田 7-6(5) 6-1 藤田／大屋●
D2 ○高木／高橋 6-3 6-1 平沼／東條●
D3 ○小林／垂石 6-1 6-1 中田／齋藤●

【３位決定戦】
○愛知［2-1］埼玉●
D1 ●伊原／岸本 6-7(4) 3-6 山田／常磐○
D2 ○渡辺／榎谷 6-1 6-0 駒津／田嶋●
D3 ○長瀬／後藤 6-2 6-2 野口／松本●

【準決勝】
○東京［3-0］埼玉●
○神奈川［2-1］愛知●

構成●スマッシュ編集部