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海外テニス

男子テニス17歳の望月慎太郎、マスターズ初勝利逃すも「舞台に立てたことは自分でも素晴らしいことだと思う」と手応え〈SMASH〉

中村光佑

2021.03.26

ツアー初勝利とはならなかったが、発展途上にある17歳の望月にとって、今大会での経験を大きな糧になるはずだ。(C)GettyImages

ツアー初勝利とはならなかったが、発展途上にある17歳の望月にとって、今大会での経験を大きな糧になるはずだ。(C)GettyImages

 男子テニスツアー「マイアミ・オープン」(3月23日~4月4日/アメリカ・マイアミ/ハード/ATP1000)は現地25日にシングルス1回戦が行なわれ、予選を突破した17歳の望月慎太郎(世界654位)が登場。同じく予選勝者で同243位のタナシ・コキナキス(オーストラリア)に3-6、3-6で敗れ、ATPツアー初勝利を逃した。

 今大会では予選ワイルドカード(主催者推薦)を獲得し、グランドスラムに次ぐグレードのマスターズ大会の本選出場を決めた望月。ATPツアーでの本戦出場は今年2月のシンガポール・オープン以来で、今大会が自身2度目となっていた。

 序盤から望月は持ち味の正確なショットとアグレッシブなネットプレーを随所に見せるが、強烈なサービスとストロークを軸に戦うコキナキスに主導権を握られ、第1セットを落としてしまう。第2セットは先にブレークを許しながらも粘りを見せた望月だったが、終始自身のサービスゲームでリズムをつかめず、ストレートで敗戦を喫した。
 
 試合後のインタビューに応じた望月は「予選2試合に勝って自信はあった」としながらも「彼(コキナキス)はいいボールを打っていて、僕よりもずっと上回っていた」と勝者を称えた。

 一方で「あの舞台に立てたことは自分でも素晴らしいことだと思う」とコメントしており、初のマスターズ本戦出場を果たしたことには確かな手応えをつかんでいるようだ。

 2019年にはテニスの聖地とも言われるウインブルドンのジュニア部門で日本人男子としては初めてシングルスで優勝を飾っている望月。

 マイアミでは残念ながら敗れはしたものの、17歳とは思えない堂々としたプレーで数々の見せ場も作った。発展途上にある彼にとって今大会での経験はかけがえのないものになったことは間違いないだろう。まずはATPツアーでの初勝利を目指し、今後の更なる飛躍に期待したい。

文●中村光佑

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