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フランスがロックダウン開始。5月開催予定の全仏オープンテニスはどうなる?<SMASH>

中村光佑

2021.04.05

昨年は5月から9月に開催時期を変更し、観客人数を制限して実施された。(C)Getty Images

昨年は5月から9月に開催時期を変更し、観客人数を制限して実施された。(C)Getty Images

 フランスのスポーツ担当大臣を務めるロクサナ・マラシネアヌ氏がフランスのラジオ番組「France Info」のインタビューに応じ、今年5月に開催予定の全仏オープンテニス(5月23日~6月6日/フランス・パリ/グランドスラム)が延期される可能性があることを示唆した。

 フランスでは今年2月から新型コロナウイルスの新規感染者が急増しており、医療体制のひっ迫が続いている。これを受け、政府は4月3日に全地域を対象とした3度目のロックダウンを決行。最低でも1か月の間は全ての学校と日用品販売店以外の小売店が営業を停止する予定で、午後7時から翌日の午前6時までは外出禁止となっている。

 現状、プロスポーツのイベントはロックダウン規制の対象外とされている中で、マラシネアヌ氏は「全仏オープンの日程を変更すべきかどうか、フランステニス連盟と話し合っている」と延期の可能性について言及。一方で、「プロスポーツが実施される中で新型コロナのクラスター化のリスクを抑えるようにしている」と語っており、開催に向けては全力を尽くしていることを明かした。
 
 また、今週初めにAFP通信のインタビューに応じたフランステニス連盟のジル・モレトン会長も「もし2か月間の総合的なロックダウンが発表されれば、対策を講じなければならない」としたものの、「今のところ、全仏オープンの日程は予定通りだ。最悪の場合、全面的に中止することになるかもしれないが、そんなことは到底考えられない」とあくまでも前向きな姿勢を示している。

 2020年にも新型コロナ感染拡大の影響により、5月開催から9月開催へと変更を余儀なくされた全仏オープンテニス。今回は果たしてどのような決断が下されるのか、今後の動向に注目が集まりそうだ。

文●中村光佑

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