海外テニス

錦織、無念…練習中に右足を痛めてエストリルOP欠場に。「非常にがっかりしている」<SMASH>

中村光佑

2021.04.28

「2日後に試合をするのには間に合わない」とエストリルOPの欠場を決めた錦織。今後の大会に響かなければいいが…。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク41位の錦織圭が右外転筋の負傷により、ワイルドカード(主催者推薦)で出場を予定していた「エストリル・オープン」(4月26日~5月2日/ポルトガル・エストリル/クレーコート/ATP250)の欠場を発表した。

 今大会は第4シードで1回戦免除となり、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)との2回戦からの登場が決まっていた錦織。試合は現地4月28日に行なわれる予定だったが、どうやらその前々日の練習で思わぬトラブルに見舞われてしまったようだ。

 大会側の発表によると、錦織はケガの原因について「残念ながら昨日(26日)の練習で、ステップを踏んだ際に右の外転筋を痛めてしまった」と説明。すでに医師の検査を受け、深刻なものではないと診断されたものの、「2日後に試合をするのには間に合わない」と判断したため、出場取り消しを決めたという。
 
 今回の欠場を受けて錦織は「エストリルに早めに着いて数日オフを取り、2日間はとてもいい練習ができていたのに、(出場できなくなって)非常にがっかりしている。また近い将来この大会に戻ってこられることを祈っている」とコメントを残している。

 なお、急遽出場取り消しとなった錦織の代わりに、ラッキールーザーとして世界93位のロベルト・カルバレスバエナ(スペイン)がアンダーソンとの2回戦に臨む予定だ。

 現状、錦織はマドリード・オープン(5月2日~9日/スペイン・マドリード/クレーコート/ATP1000)にエントリーしているが、ファンの間ではケガの状態を心配する声が続々と上がっている。先週のバルセロナ・オープンではラファエル・ナダル(スペイン)とフルセットの接戦を演じ、好調ぶりを印象付けた錦織。来月の全仏オープンに影響を来さないよう、早期の回復を祈りたいところだ。

文●中村光佑

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