ツアー復帰を目指す男子テニス元王者のアンディ・マリー(123位/イギリス)が、母国紙『Evening Standard』のインタビューに応じ、現在の心境を語った。
ウインブルドンを含むグランドスラム3度の優勝を誇り、世界ランキングでも1位に上り詰めるなど、数々の輝かしい功績を残してきたマリー。しかし、ここ数年は臀部のケガで精神的にも追い詰められ、2019年1月の全豪オープン直後には一時現役引退を表明したほどだった。
それでも不屈の闘志で2度の大掛かりな手術を経てツアーへ復帰し、2020年の全米オープンでは西岡良仁との4時間39分の死闘を制して1回戦を突破。非常に苦しい時間を過ごしながらも、着実に完全復活への歩みを進めていた。
だが、今年3月には原因不明の鼠径部(そけいぶ=足の付け根)の痛みに襲われ、ワイルドカードで出場を予定していたマイアミ・オープンを欠場。それ以降は大会にエントリーしておらず、現在も多くのテニスファンの間でマリーのケガの状態に関する懸念の声が広がっている。
マリー自身は「もちろん股関節に金属を入れた時点で、何もかも簡単にはいかないとわかっていたよ」とコメントしており、復活に向けては大きな壁が立ちはだかることをすでに受け入れているようだ。一方で「カムバックするまでこんなに大変だとは思わなかったよ。正直数年前よりもテニスを楽しめなくなってきているんだ」と苦しい胸の内も明かした。
それでも最後には「やるか、やめるかの二者択一だけど、僕はまだプレーし続けたい」と今後に向けての意気込みを力強く語ったマリー。またいつの日か世界のトップに返り咲くことも目標に掲げているという。
次戦は全仏オープン(5月30日~6月13日/フランス・パリ/グランドスラム)に参戦を予定しているマリーだが、現時点では不透明だ。まずは無理することなくしっかりとコンディションを整え、再びコート上で元気な姿を見せてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】マリーを支えるキム夫人ほか、微笑みのツーショット
ウインブルドンを含むグランドスラム3度の優勝を誇り、世界ランキングでも1位に上り詰めるなど、数々の輝かしい功績を残してきたマリー。しかし、ここ数年は臀部のケガで精神的にも追い詰められ、2019年1月の全豪オープン直後には一時現役引退を表明したほどだった。
それでも不屈の闘志で2度の大掛かりな手術を経てツアーへ復帰し、2020年の全米オープンでは西岡良仁との4時間39分の死闘を制して1回戦を突破。非常に苦しい時間を過ごしながらも、着実に完全復活への歩みを進めていた。
だが、今年3月には原因不明の鼠径部(そけいぶ=足の付け根)の痛みに襲われ、ワイルドカードで出場を予定していたマイアミ・オープンを欠場。それ以降は大会にエントリーしておらず、現在も多くのテニスファンの間でマリーのケガの状態に関する懸念の声が広がっている。
マリー自身は「もちろん股関節に金属を入れた時点で、何もかも簡単にはいかないとわかっていたよ」とコメントしており、復活に向けては大きな壁が立ちはだかることをすでに受け入れているようだ。一方で「カムバックするまでこんなに大変だとは思わなかったよ。正直数年前よりもテニスを楽しめなくなってきているんだ」と苦しい胸の内も明かした。
それでも最後には「やるか、やめるかの二者択一だけど、僕はまだプレーし続けたい」と今後に向けての意気込みを力強く語ったマリー。またいつの日か世界のトップに返り咲くことも目標に掲げているという。
次戦は全仏オープン(5月30日~6月13日/フランス・パリ/グランドスラム)に参戦を予定しているマリーだが、現時点では不透明だ。まずは無理することなくしっかりとコンディションを整え、再びコート上で元気な姿を見せてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】マリーを支えるキム夫人ほか、微笑みのツーショット