男子テニスツアー『マドリード・オープン』(5月2日~5月9日/スペイン・マドリード/クレー/ATP1000)は、現地5月7日にシングルス準々決勝を実施。第5シードのアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/6位)が、第1シードのラファエル・ナダル(スペイ/2位)を6-4、6-4のストレートで下し、同大会3年ぶり2度目のベスト4進出を果たした。
これまでクレーコートではナダルから勝利を挙げたことがなかったズベレフ。この試合も第1セットは第6ゲームで先にブレークを許す苦しい展開となったが、ナダルの浅い球に対してアグレッシブな攻撃を見せ、第8・9ゲームでブレークに成功。そのままセットを先取した。
続く第2セットでもズベレフが持ち味の強烈なストロークで主導権を握り、第5ゲームで先にブレークを奪う。以降はサービスキープを続けてリードを守り切り、準決勝へ駒を進めた。
この勝利で対ナダル3連勝を飾ったズベレフ。試合後のインタビューでは「ラファに勝つためには、自分のベストを尽くし、最高のテニスをしなければならなかった」とした上で、「過去に1度イタリア国際(クレー)で対戦していたことが役に立った。ラファにクレーで勝つのはテニスの中で最も難しいこと。間違いなく、これまでの僕のキャリアの中で最も大きな勝利の一つだと思う」と喜びを語った。
一方、得意のクレーコートでズベレフにストレート負けを喫したナダルは「試合開始からゲームをコントロールできていたし、6ゲームはいいプレーができていた」と序盤は手応えをつかんでいたようだが、「第1セットの4-2の場面で、僕は災難に見舞われ、気付いたら1セットを落としていた。努力はしたけど、今日はサーブをコントロールするのが難しかった」と悔しさを滲ませた。
勝利したズベレフは準決勝で第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア/4位)と対戦する。昨年の全米オープン決勝でズベレフはティームから2セットを先取しながらも大逆転負けを喫しており、自身でも「今でも頭の片隅に残っている」と語っているほどだ。ティームはナダル同様にクレーコートで好成績を収めているため、大きなチャレンジとなることは間違いないが、ズベレフにはリベンジを期待したい。
文●中村光佑
【PHOTO】ズベレフやナダルら2021全豪OPで躍動したトッププロの厳選写真
これまでクレーコートではナダルから勝利を挙げたことがなかったズベレフ。この試合も第1セットは第6ゲームで先にブレークを許す苦しい展開となったが、ナダルの浅い球に対してアグレッシブな攻撃を見せ、第8・9ゲームでブレークに成功。そのままセットを先取した。
続く第2セットでもズベレフが持ち味の強烈なストロークで主導権を握り、第5ゲームで先にブレークを奪う。以降はサービスキープを続けてリードを守り切り、準決勝へ駒を進めた。
この勝利で対ナダル3連勝を飾ったズベレフ。試合後のインタビューでは「ラファに勝つためには、自分のベストを尽くし、最高のテニスをしなければならなかった」とした上で、「過去に1度イタリア国際(クレー)で対戦していたことが役に立った。ラファにクレーで勝つのはテニスの中で最も難しいこと。間違いなく、これまでの僕のキャリアの中で最も大きな勝利の一つだと思う」と喜びを語った。
一方、得意のクレーコートでズベレフにストレート負けを喫したナダルは「試合開始からゲームをコントロールできていたし、6ゲームはいいプレーができていた」と序盤は手応えをつかんでいたようだが、「第1セットの4-2の場面で、僕は災難に見舞われ、気付いたら1セットを落としていた。努力はしたけど、今日はサーブをコントロールするのが難しかった」と悔しさを滲ませた。
勝利したズベレフは準決勝で第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア/4位)と対戦する。昨年の全米オープン決勝でズベレフはティームから2セットを先取しながらも大逆転負けを喫しており、自身でも「今でも頭の片隅に残っている」と語っているほどだ。ティームはナダル同様にクレーコートで好成績を収めているため、大きなチャレンジとなることは間違いないが、ズベレフにはリベンジを期待したい。
文●中村光佑
【PHOTO】ズベレフやナダルら2021全豪OPで躍動したトッププロの厳選写真