海外テニス

「驚くほど大きな間違いだ」大坂なおみの“会見ボイコット”に仏連盟会長が遺憾の意。ペナルティーは「ルールに則る」

THE DIGEST編集部

2021.05.28

賛否を呼んでいる大坂の“会見ボイコット”。この発表に対して仏テニス連盟会長が苦言を呈している。(C)Getty Images

 異例の"会見ボイコット"にトーナメントディレクターが口を開いた。

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 女子テニス世界ランク2位の大坂なおみが5月27日、「全仏オープン」(5月30日~6月13日/フランス・パリ/グランドスラム/クレー)の記者会見に応じない旨を表明。これを受け、フランステニス連盟会長のジル・モレトン氏が遺憾の意を示している。

 自らの意思を綴ったSNSの中で「(負けた)選手をあのような場で問い詰めるのは、落ち込んでいる人を蹴落とすようなもの」と記者たちへ訴えた大坂。「そんなことをするのが理解できない。人々がアスリートのメンタルヘルスについてあまり考えていないとよく感じていた」と会見拒否の決断に至った経緯について明かしていた。
 

 この発表に対して、モレトン氏は「簡単に受け入れられることではない」と厳しく言及。「ジャーナリストの皆さんにとっても、彼女にとっても、そしてテニス界全体にとっても、大変残念なことだ。(会見拒否というのは)驚くほど大きな間違いだと思う」と苦言を呈している。

 また、出席義務違反によるペナルティーについては「ルールに則るつもりだ」と説明。大坂は最大で2万ドル(約220万円)の罰金を科される可能性があるが、「もし組織が『会見に応じないと罰金だ』と言い続け、選手のメンタルヘルスを無視し続けるとなれば、それは笑うしかない」と、全く意に介していない様子だ。

 開幕前から多くの賛否が寄せられる大坂。その舞台は最高成績が3回戦進出と苦手な全仏だが、プレーであっと言わすことができるか。大坂のパフォーマンスに注目度が高まっている。

構成●THE DIGEST編集部