海外テニス

「棄権という決断は残念」伊達公子さんが大坂なおみについて言及「また貪欲に戦う日を待ちましょう」<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.06.02

大坂の一連の騒動について様々な声が上がる中、伊達さんもSNSで言及。(C)Getty Images

 元女子テニス世界ランク4位の伊達公子さんは、6月1日に自身のインスタグラム(@kimiko.date)を更新。大坂なおみの全仏オープン棄権について言及した。

 大坂は全仏オープン開幕前に「負けた後の会見は、落ち込んでいる人を蹴落とすようなもの」として"ボイコット"を宣言。実際に1回戦後の会見を欠席。これに対しテニス界の各方面から賛否様々な声が上がった。

 その後、大坂は「このような状況は想像も意図もしていなかった」として、「パリでの大会に誰もが集中できるように、大会や他のプレーヤー、そして私自身にとって、私が身を引くことが最善だと思います」と棄権を発表。さらに「2018年の全米オープン以来、長い間うつ病に悩まされてきて、それに対処するのに本当に苦労しました」と告白していた。
 
 この大坂の言動は世界中のアスリートから様々な声が上がり、国内のテニス界のレジェンドでは、松岡修造さん、杉山愛さんらがコメント。そして伊達さんもインスタグラムで次のように記した。

「大坂なおみ選手が大会を棄権することになったのは残念。テニスプレイヤーである限り、コートで戦うことは絶対なだけに問題定義をしたことから論点が違う方向になっていた中での棄権という決断は残念。『心の病』を抱えているとのこと。また貪欲にコートで戦う大坂なおみ選手の姿を見れる日が来るのを待ちましょう」

 なお、四大大会側は大坂に対して「何かしらのサポートや支援し、さらにテニス界全体と協力して、意味のある改善を行なうつもりだ」と公表している。前代未聞の騒動となっているテニス界の今後の動きが気になるところだが、大坂が心の病から解放され、再び元気な姿でコートに戻って来ることを何よりも願いたい。

構成●スマッシュ編集部

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