女子テニス世界ランク2位の大坂なおみが「全仏オープンテニス」（５月30日～６月13日／フランス：パリ／クレーコート／グランドスラム）の棄権を表明したことについて、女子テニス界のレジェンド、マルチナ・ナブラチロワ氏は「彼女が無事であることを心から願います」と同情している。

　大坂は全仏オープン開幕前に「負けた後の会見は、落ち込んでいる人を蹴落とすようなもの」として“会見ボイコット”を宣言。実際に初戦後の会見に出席しなかった。これに対しテニス界の各方面から賛否様々な声が上がった。

　その後、大坂は「このような状況は想像も意図もしていなかった」として、「パリでの大会に誰もが集中できるように、大会や他のプレーヤー、そして私自身にとって、私が身を引くことが最善だと思います」と大会から棄権する旨を自身の公式SNSに投稿した。
  　WTAツアーで史上最多優勝記録（単複通算244勝）を持つレジェンド選手のナブラチロワ氏は、大坂の一連の行動について自身の公式SNSで「他の選手のことをこれほどまでに気遣ってくれた大坂なおみ選手に拍手を送りたい」と投稿。

　続けて「大坂なおみ選手の棄権はとても悲しいこと。彼女が無事であることを心から願っています」として、2018年からうつ病を患っていたと告白した大坂に同情の念を寄せた。

　また、アスリートが置かれる現状について「私たちは身体に気を配るようには教えられているが、おそらく精神面や感情面のことは軽視されている。これは記者会見をする、しないなんてこと以上に気を配るべきことです」と、メンタル面のサポートが疎かになっていると指摘。最後には「ナオミ、頑張って！みんな応援しています！」と大坂に声援を送っている。

構成●スマッシュ編集部

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