男子テニスツアー「シンチ選手権」(6月14日~20日/イギリス:ロンドン/グラスコート/ATP500)のシングルス2回戦で敗退した世界ランク124位のアンディ・マリー(イギリス)が、試合終了後の記者会見で今後に向けての意気込みを語った。
臀部のケガから復活を目指す元世界1位のマリーは、今年3月に原因不明の鼠径部(そけいぶ=足の付け根)の痛みに襲われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場を予定していたマイアミ・オープンを欠場。それ以降は主要大会のシングルスに出場していなかった。
母国開催となった今大会で再びツアーへ帰ってきたマリーは、1回戦で世界46位のブノワ・ペール(フランス)をストレートで下し、約3年ぶりとなったグラス(芝)コートの大会で初戦を突破。だが、2回戦では第1シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/9位)に3-6、3-6と完敗を喫し、ベスト8進出を逃した。
会見でマリーは「(2回戦は)僕のプレーがあまり良くなかった」と振り返った上で、「トッププレーヤーとの対戦では、芝の上では多くのチャンスを得ることはできない。特に、ベレッティーニのような(強烈な)サーブを持っているプレーヤーには、的確に対応する必要があるけど、今日の僕はそうではなかった」と悔しさを滲ませた。
さらに、「股関節の調子を少しでもコントロールしなければならないという考え方や思いもある。ちょっと難しい」とも語り、やはり現在も少なからずフィジカルの面で不安を抱えているようだ。
それでも最後には「負けたことが残念だとか、そんなのは正直どうでもいいんだ。もちろんベレッティーニに負けたことに満足しているわけではなく、もっとうまくやりたいと思っている。自分のチームにも『プレーを改善したい』と言った。厳しいけど、試合をこなすことが必要だし、高いレベルでの練習も必要だ。もちろん挑戦し続ける」と完全復活へ自信をのぞかせた。
どんな名プレーヤーでもケガと闘いながら元のレベルに戻すことは容易ではない。そんな中でもいつの日か再びマリーが世界のトップクラスへと駆け上がる姿を多くのテニスファンが待ち望んでいることだろう。ワイルドカードで4年ぶりに出場する「ウインブルドン」(6月28日~7月11日/イギリス:ロンドン/グラスコート/グランドスラム)でも、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか注目だ。
文●中村光佑
臀部のケガから復活を目指す元世界1位のマリーは、今年3月に原因不明の鼠径部(そけいぶ=足の付け根)の痛みに襲われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場を予定していたマイアミ・オープンを欠場。それ以降は主要大会のシングルスに出場していなかった。
母国開催となった今大会で再びツアーへ帰ってきたマリーは、1回戦で世界46位のブノワ・ペール(フランス)をストレートで下し、約3年ぶりとなったグラス(芝)コートの大会で初戦を突破。だが、2回戦では第1シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/9位)に3-6、3-6と完敗を喫し、ベスト8進出を逃した。
会見でマリーは「(2回戦は)僕のプレーがあまり良くなかった」と振り返った上で、「トッププレーヤーとの対戦では、芝の上では多くのチャンスを得ることはできない。特に、ベレッティーニのような(強烈な)サーブを持っているプレーヤーには、的確に対応する必要があるけど、今日の僕はそうではなかった」と悔しさを滲ませた。
さらに、「股関節の調子を少しでもコントロールしなければならないという考え方や思いもある。ちょっと難しい」とも語り、やはり現在も少なからずフィジカルの面で不安を抱えているようだ。
それでも最後には「負けたことが残念だとか、そんなのは正直どうでもいいんだ。もちろんベレッティーニに負けたことに満足しているわけではなく、もっとうまくやりたいと思っている。自分のチームにも『プレーを改善したい』と言った。厳しいけど、試合をこなすことが必要だし、高いレベルでの練習も必要だ。もちろん挑戦し続ける」と完全復活へ自信をのぞかせた。
どんな名プレーヤーでもケガと闘いながら元のレベルに戻すことは容易ではない。そんな中でもいつの日か再びマリーが世界のトップクラスへと駆け上がる姿を多くのテニスファンが待ち望んでいることだろう。ワイルドカードで4年ぶりに出場する「ウインブルドン」(6月28日~7月11日/イギリス:ロンドン/グラスコート/グランドスラム)でも、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか注目だ。
文●中村光佑