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海外テニス

「可能性は十分にある」39歳のフェデラーがウインブルドンに向けて意気込みを語る「今の目標は…」<SMASH>

中村光佑

2021.06.27

最も得意な芝での活躍が期待されるフェデラー。(C)Getty Images

最も得意な芝での活躍が期待されるフェデラー。(C)Getty Images

 2年ぶりの開催となるテニス四大大会「ウインブルドン」(6月28日~7月11日/イギリス:ロンドン/グラスコート)に出場する男子テニス世界ランク8位のロジャー・フェデラー(スイス)が大会前の記者会見に応じ、今大会への意気込みを語った。

 今年の8月に40歳を迎えるフェデラーは3月に行なわれたカタール・オープンで右ヒザのケガから約14か月ぶりにツアーへ復帰。6月の全仏オープンでは4回戦を棄権したものの、大会15度目のベスト16入りを果たし、右ヒザの状態が懸念される中で徐々に調子を取り戻していた。

 ところが、6月中旬に行なわれたノベンティ・オープンでは2回戦で20歳のフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/19位)に1セットを先取しながらも逆転で敗退。過去10度の優勝を誇る得意のハーレの舞台で不本意な結果に終わり、ウインブルドンに向けて不安を残していた。

 ハーレの2回戦敗退についてメディアから問われると、「試合の流れに満足できない精神的な瞬間があった。精神的に脱線したと気付いた時、第3セットですでに1ブレークダウンしていたんだ。どのみち負けていたと思う」とコメント。まだまだ自身のパフォーマンスには納得できていない部分も多いようだ。
 
 それでも会見の最後には8度の優勝経験を持つウインブルドンでの上位進出へ自信をのぞかせた。

「今、振り返ってみてよかったのは、ここでは(ハーレの2回戦と)同じことが起こらないとわかったことだ。この数週間は何とかポジティブに捉えなければならなかったけど、このまま順調に進んで2週目に入ることが今の目標だ。試合を重ねるごとに強くなっていくこともわかっているから、可能性は十分にあると思っている。ハーレの最終セットは自分の望んでいたレベルではなかったけど、ウインブルドンでは精神的にも強い気持ちで大会に臨むことができるだろう」

 なお、今大会に第6シードで出場するフェデラーは1回戦で世界42位のアドリアン・マナリノ(フランス)と対戦する。男子テニス史上最多となる21度目のグランドスラム優勝へ向け、幸先の良いスタートを切りたいところだ。再びフェデラーが聖地ウインブルドンの美しいグラスコートで輝く姿を見せてくれることを世界中のテニスファンが待ち望んでいる。

文●中村光佑

【PHOTO】史上最強の王者!絶大な人気を誇るフェデラーの「ウインブルドン2019」を振り返る!
 

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