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【テニスギア講座】基本は洗わない!テニスシューズを長持ちさせるメンテナンス方法<SMASH>

松尾高司

2021.06.27

基本的にテニスシューズは洗わないが、どうしてもという場合は、洗った後に乾いた布か新聞紙などを軽く丸めて詰め、風通しのいい日陰に置く。インナーソールは外すこと。写真:スマッシュ編集部

基本的にテニスシューズは洗わないが、どうしてもという場合は、洗った後に乾いた布か新聞紙などを軽く丸めて詰め、風通しのいい日陰に置く。インナーソールは外すこと。写真:スマッシュ編集部

 前回はテニスシューズの寿命について取り上げましたが、今回はできるだけ長く使うためのメンテナンスについてお話ししましょう。

 大昔のシューズはアッパーがキャンバスという布地性で、汚れたらゴシゴシ洗っていましたが、現代のシューズのアッパーには「RPU」という樹脂製の素材が多く使われていて、これに付着した汚れは普通に洗っても落ちません。また化学製品なので、洗ったり干したりすることで物性が変化し、劣化してしまうことがあるかもしれません。

 ですから、基本的には「テニスシューズは洗わない」と考えてください。でもどうしても汚れが気になって仕方ないという場合は、消しゴムで汚れた部分をこすってみるといいでしょう。結構きれいにすることができます。

 またアッパーに人工皮革部分が多いシューズは、シワができやすく、そのシワに汚れが入ってしまうと、なかなかきれいにはできません。そこは無理せずに、水に濡らしたティッシュや布で、軽く拭ってください。
 

 ただ、クレーコートなどでものすごく汚れてしまうと、水洗いしたくなるのが人情です。どうしても洗いたいという場合は、注意しながら行ないましょう。

 水洗いする時にまず用意すべきは、靴用ブラシか歯ブラシ、シューズ用シャンプーです。インナーソールを外して水に浸け、軽く汚れを洗い落としましょう。アッパーのRPUやミッドソールは、水を浸したメラミンスポンジでこすると、とてもきれいになります。

 水洗いで重要なのは乾かす時で、シューズ内に乾いた布や新聞紙などを軽く詰めて、シューズが形崩れしないように整え、必ず「風通しのいい日陰」で乾かしてください。紫外線はRPUを劣化させるので、日なたにさらすのはNGです。

 また、プレー後のシューズ内は汗などでとても湿っているため、バッグの中に入れっぱなしにせず、必ず取り出して乾燥させ、シューズを日頃から清潔に保って、長持ちさせましょう。

文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2019年5月号より抜粋・再編集

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