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「まだ最高のレベルでプレーできる!」マリーが4年ぶりのウインブルドンでシード選手から白星「これが僕の最後になるのか…」<SMASH>

中村光佑

2021.06.29

ウインブルドンで久々に勝利し、母国のファンに祝福されて喜ぶアンディ・マリー。(C)Getty Images

 現地6月28日、テニス四大大会「ウインブルドン」(6月28日~7月11日/イギリス:ロンドン/グラスコート)は、男子シングルス1回戦を実施。元世界1位で現118位のアンディ・マリー(イギリス)が、第24シードのニコロズ・バシラシビリ(ジョージア)を6-4、6-3、5-7、6-3で破り、同大会13度目の初戦突破を果たした。

 臀部のケガから完全復活を目指すなか、ワイルドカード(主催者推薦)で4年ぶりにウインブルドンの舞台へ帰ってきたマリーは地元ファンの大歓声を浴びながら、安定したプレーを披露。第1、2セットを先取すると、第3セットこそ5-0とリードしながらも7ゲームを連取されて落としたものの、迎えた第4セットではラリー戦で主導権を握り、3度のブレークに成功。粘るバシラシビリを振り切り、ウインブルドン復帰戦を白星で飾った。

 3時間32分にも及ぶ激戦を制したマリーは試合後のオンコートインタビューで「第3セットの終わりには、プレッシャーにうまく対処できなかったし、連続で7ゲームを失ったところで、首を絞めてしまった」と振り返ったうえで、「もし僕が負けていたら、試合の後で『キャリアの中で最悪の敗北の1つだ』と言われていただろうね」と試合の途中から一抹の不安を抱えていたと明かした。
 
 それでもインタビューの最後には、完全復活へ前向きな言葉を残した。

「これが僕の最後のウインブルドンになるのか、最後の試合になるのか、とずっとメディアから質問されてきたけど、僕はプレーを続けるつもりだ。僕はプレーがしたいんだ。まだ最高のレベルでプレーできる。彼(バシラシビリ)は世界ランク28位で、僕はほとんど試合をしていないのに、彼に勝ったんだからね」

 なお、勝利したマリーは2回戦で、世界109位のアルトゥ―ル・リンデルネック(フランス)と同151位のオスカー・オッテ(ドイツ)の勝者と対戦する。まだまだ臀部の状態は気になるところだが、聖地ウインブルドンでの上位進出へ向け、マリーらしい粘り強いプレーで1つずつ勝利を積み重ねていくことを期待したい。

文●中村光佑

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