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「数か月前の自分よりはるかに良い」五輪3回戦進出を決めた錦織が復調に自信【東京五輪】

スマッシュ編集部

2021.07.28

ギロンとの激闘を終えて試合を振り返った錦織。(C)Getty Imaes

 東京オリンピックのテニス競技(7月24日~8月1日/東京:有明/ハードコート)では、27日の男子シングルス2回戦に錦織圭(日清食品/世界ランク69位)が登場。マルコス・ギロン(アメリカ/同65位)を、7-6(5)、3-6、6-1で下して3回戦に進出した。

 試合後のオンコートインタビューに応じた錦織は「内容は濃かった。最後は疲れも出ましたけど、集中して、何とか力を振り絞って…」と2時間越えの激闘を振り返る。

 また、相手のギロンについては「思ったより打ってくるなっていうのはあった。もっとカウンター来るのかなと思っていた」と、情報が少ない初対戦の難しさを痛感したようだ。第2セットでは相手に主導権を握られたが、そんな中でも「3セット目で作戦を変えて、自分からしっかり打って勝つことできた」と、錦織らしい臨機応変な戦術で勝利を手繰り寄せたことを明かした。
 
 1回戦では第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/同7位)をストレートで下し、トップ10選手から久々の勝利を挙げた錦織だが、今回は実力的に自身が勝っているであろうギロンに苦戦を強いられた。これについては「1回戦が良すぎたので、あのレベルを維持するのは難しいなと思っていた」とコメント。

 それでも、「今日はミスする場面もあったけど、何か月前かの自分よりははるかに良かった」と調子を上げつつあることに自信を覗かせている。

 次戦では、五輪3大会連続となるベスト8入りをかけて、イリア・イバシュカ(ベラルーシ/同66位)と対戦する錦織。こちらも初めての相手だが、「ハードヒッターの良い選手なのでタフな戦いになると思う。しっかり体力を回復して臨みたい」と語った。

 なお、この錦織の男子シングルス3回戦は7月28日の第1コート第2試合に組まれている。同日にはマクラクラン勉(イカイ)との男子ダブルスも予定されており、こちらはセンターコートの第4試合となっている。

構成●スマッシュ編集部

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