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海外テニス

「日本から移動して疲れていたので心配だった」錦織圭、五輪敗退から中4日でツアー参戦。初戦勝利に安堵<SMASH>

中村光佑

2021.08.03

休む暇もなく早速アメリカの大会に出場した錦織圭。(C)Getty Images

休む暇もなく早速アメリカの大会に出場した錦織圭。(C)Getty Images

 男子テニスツアーの『シティー・オープン』(8月2日~8日/アメリカ:ワシントンDC/ハードコート/ATP500)は、現地時間8月3日にシングルス1回戦を実施。世界ランク67位の錦織圭が同68位で地元勢のサム・クエリー(アメリカ)を6-4、6-3のストレートで下し、2回戦に進出した。

 前週の東京五輪ではオリンピック3大会連続となる準々決勝進出を果たした錦織。徐々に調子を上げている中、直近6度の対戦で5勝1敗と相性の良さを見せるクエリーを相手に、持ち味の安定感のあるストロークとここ最近好調のサービスを生かして、幸先よく第1セットを先取する。

 第2セットに入ると第6ゲームで5度のブレークポイントを握られるも何とか凌ぎ切り、第7ゲームと第9ゲームでブレークを重ねて粘るクエリーを振り切った。

 初戦を突破した錦織は試合後に行なわれたオンコートインタビューで第2セットの第6ゲームで最大のピンチを迎えたことについて「あれは今日一番の苦しい場面だったと思う。あのゲームを落としていたら、彼(クエリー)に2セット目を奪われていたと思う」とコメント。どうやらスコア以上に苦戦を強いられたようだ。
 
 また、東京オリンピックから中4日でのツアー復帰となった影響もあったのか、「日本から移動して疲れていたので、今日の試合の準備がしっかりとできるかどうか心配だった」と試合前から一抹の不安を抱えていたことも明かした。

 それでもインタビューの最後には「タフなポイントをいくつかセーブできた。少々ラッキーもあったけど、2セット目の第6ゲームの後は少し気が楽になって、いいプレーができた。(全体的に)今日のプレーは良かったと思う」と満足気に試合を振り返った上で、「この調子で頑張っていきたい」と今大会での上位進出へ意気込みを語った。

 なお、錦織は2回戦で第9シードのアレクサンダー・バブリク(カザフスタン/同39位)と対戦する。バブリクは強烈なサービスだけではなく精度の高いドロップショットを繰り出す器用さも持つだけに、厳しい戦いを強いられることも予想されるが、次戦も錦織らしいアグレッシブなプレーで勝利をつかんでほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】準々決勝に進出した錦織圭の東京五輪厳選ショット!

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