海外テニス

「今年最高のテニスができている」錦織圭がマスターズ・カナダ初戦突破で手応えを語る<SMASH>

中村光佑

2021.08.11

ケツマノビッチにリベンジを果たした錦織圭。東京オリンピックから好調が続いているという。(C)Getty Images

 男子テニスツアー『ナショナル・バンク・オープン』(カナダ・トロント/8月9日~15日/ハードコート/ATP1000)は、大会2日目の現地8月10日に男子シングルス1回戦を実施。世界ランク55位の錦織圭が同59位のミオミル・ケツマノビッチ(セルビア)を6-4、6-7(5)、6-2のフルセットで下し、初戦を突破した。

 右肩の状態に不安を抱える中、序盤からキレのあるストロークを見せた錦織が第5ゲームでブレークに成功し、第1セットを先取。第2セットはタイブレークの末に落としたものの、ファイナルセットに入ると3度のブレークを奪い、2時間7分で2回戦に駒を進めた。

 昨年9月のキッツビュール1回戦で敗れたケツマノビッチからリベンジを果たした錦織は「彼(ケツマノビッチ)は第2セットでとてもいいプレーをしていて、本当にタフだった」と苦戦を強いられたことを認めつつも、「第2、第3セットを通してあのレベルでプレーするのは(彼にとって)簡単なことではないと思っていたので、彼のレベルが少し落ちるのを待っていた。僕はただ集中することに努めた」と勝因を語った。
 
 また、「(とりあえず)ここを突破できてうれしい」と喜びを表現した上で、「体調はとてもいい。ここ数試合では、今年最高のテニスができていると思う。先週のシティー・オープンでの結果にも満足しているし、東京オリンピックでも良い結果を残せた」とコメント。ここ数週間にわたって好調をキープできていることに手応えを感じているという。

 勝利した錦織は、続く2回戦で第7シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。フルカチュとの対戦成績は0勝2敗で、2019年のインディアンウェルズ、ドバイで連敗を喫した。錦織にとってはまたしてもリベンジマッチとなるが、次こそは勝利をつかんでもらいたいところだ。

文●中村光佑

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