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海外テニス

「あの敗北が僕を強くした」五輪の苦杯を乗り越えてマスターズ制覇のメドベージェフが勝因を明かす<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.08.17

トロントでマスターズ4勝目をマークしたメドベージェフ。(C)Getty Images

トロントでマスターズ4勝目をマークしたメドベージェフ。(C)Getty Images

 男子テニスツアーの「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ:トロント/8月9日~15日/ハード/ATP1000)の決勝では、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/世界2位)が、ノーシードのライリー・オペルカ(アメリカ/同22位)に6-4、6-3で勝利。自身4度目となるマスターズ1000タイトルを獲得した。

 試合後の会見で「とても幸せ。僕は今日のような日のためにテニスをしているんだ」と満足気に語ったメドベージェフは、トーナメントを通しての好調さが東京オリンピックでの悔しい敗戦を乗り越えた故のものであることを明かしている。

「オリンピックで負けた後、自分の考え方を見直さなければいけないと自分に言い聞かせた。プロとして最悪の敗北を喫したのだからね。そのおかげで僕は強くなり、トロントで挽回しなければと意識するようになったんだ」
 
 今やツアー屈指のビッグサーバーとして知られるオペルカとの対戦については、「ライリーはサーキットで最高のサーブを持っている。もし僕が自分のサービスゲームを落としてしまうと複雑な状況になると思っていた」と、堅実なプレーを心掛けたという。

 昨年のパリ大会以来のマスターズ1000タイトル獲得となったが、お祝いムードとはいかないようだ。「あまり祝ってばかりではいられない。数時間後にシンシナティに移動しなければならないからね。明日はゆっくりトレーニングして、次の試合に備えるよ」と、今週からの「ウェスタン&サザン・オープン」に早くも照準を合わせている。

 同大会にも第1シードとして出場するメドベージェフは、初戦となる2回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)のマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同63位)と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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