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海外テニス

四大大会78回連続出場の鉄人ロペスが40歳に。進退は明言せずも「キャリアをもっと延ばそうとは考えにくい」<SMASH>

中村光佑

2021.09.20

初めてツアー本戦に出場してから23年たつロペス。今すぐの引退はないようだが、そう長くキャリアを続けられないことも示唆している。(C)Getty Images

初めてツアー本戦に出場してから23年たつロペス。今すぐの引退はないようだが、そう長くキャリアを続けられないことも示唆している。(C)Getty Images

 今年6月に現役選手として10人目となるツアー通算500勝を達成した元世界12位のフェリシアーノ・ロペス(スペイン/現110位)。先の全米オープンに出場したことにより、グランドスラム男子本戦最多連続出場を78に伸ばし、その間、四大大会では4度の準々決勝進出を果たしてもいる。そんな彼が、これまでの自身のキャリアを振り返った。

 現状ロペスは世界のトップ200の中で、ロジャー・フェデラー(スイス/9位)に次ぎ2番目に高齢の選手で、本日9月20日が40歳の誕生日。オフコートでは2019年からムチュア・マドリード・オープンのトーナメントディレクターを務めており、現地9月17日には会場のカハ・マヒカで行なわれた式典に出席。イベントプロモーターのマドリード・トロフィー・プロモーションとの合意の下、少なくとも同大会は2030年まで開催されることが正式に決定した。

 式典終了後に記者からの質疑に応じたロペスは、長年プロテニスプレーヤーとして活躍できた秘訣を次のように明かしている。

「僕は記録を破るためにプレーしているわけではない。僕にとって、この記録(78回連続でのグランドスラム出場)を維持することはとても素晴らしいことだが、それ以上に続いていることがある。それは負けず嫌いな性格だ」
 
 さらにスペインテニス界の大ベテランは「自分には継続力がある」としつつも、「(ここまで現役を続けられたのには)大きな幸運もあった」ともコメント。「(特に)30歳を過ぎてからは幸運にも恵まれ、自分のキャリアの中で最高の結果を得ることができた」と続けた。

 そんな中、最近になって「今後数週間で引退するのではないか」とも囁かれているロペス。これについては明言を避けたものの、「40歳になる僕のような年齢の選手が、最高のトーナメントでプレーし続けることは、あまり一般的ではない。この年齢のプレーヤーなら、キャリアをもっと延ばそうとは考えにくい」と語った。

 それでも40歳にして今なおツアーに身を置いていることは称賛に値するものだ。まだまだ多くのファンが鉄人ロペスのプレーを見たいと思っていることは間違いないだろう。今後もツアーで若手に負けず走り続ける姿を見せてもらいたい。

文●中村光佑
 
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