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海外テニス

「現実は、ある意味で悲しい」ナダルがNBAスターで、“盟友”のガソル引退にメッセージ。本人は復帰に向けて順調<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.10.07

スペインを代表する選手としてプレーしてきた友人のナダル(左)とガソル(右)。(C)Getty Images

スペインを代表する選手としてプレーしてきた友人のナダル(左)とガソル(右)。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク6位のラファエル・ナダル(スペイン)が現役引退を表明した同胞のNBA(米プロバスケットボール)のスーパースター、パウ・ガソルにメッセージを送った。

 41歳のガソルはロサンゼルス・レイカーズに在籍していた09年、10年シーズンにNBA連覇を達成。スペイン代表として出場したオリンピックでも3度メダルを獲得し、23年にもわたるキャリアのなかで輝かしい功績を残してきた。ちなみにテニス界のレジェンドであるナダルとはプライベートでも親交が深く、互いにゴルフ好きとしても知られている。

 スペインはマドリードのラジオ局『Cadena SER』のニュース番組でインタビューに応じたナダルは「我々のスポーツの偉大なレジェンドの一人が去っていってしまう。現実は、ある意味で悲しい」とコメント。競技は違えど第一線で活躍してきた友がキャリアの終焉を発表したことに寂しさを抱いているようだ。

 様々なチームを渡り歩きながら、長らくNBAに多大なる貢献を示してきたガソルを次のように称賛した。

「正直なところ、(引退は)彼にとってとてもうれしいことだとも思う。彼は自分が望んだようにキャリアを終えることができたし、タイトル獲得を争うこともできた。それに非常に高いレベルでのパフォーマンスも見せてきた。彼は色んな意味で消えないだろうと思えるようなレガシーを残してくれたと思う」
 
 最後には第2の人生を歩み始めるガソルに対し「彼は自分のやりたいことをやるべきだと思う。今日のところは、彼の幸せを祈ることしかできない」とエールを送った。

 一方で、ナダル本人はまだまだ現役続行に意欲を示している。だが、現在は左足のケガで戦線離脱を強いられており、8月半ばにはシーズン終了を発表。9月初旬にはバルセロナの病院で手術を施した。

 そんなナダルの現状について、叔父で元コーチでもあるトニ・ナダル氏は最近出演したテニス専門のポッドキャスト『Tres Iguales』のなかで、「彼は元気だし、怪我を克服するだろうし、これから先もいいシーズンが待っていると思う」と発言。術後の経過は良好で、ツアー復帰に向けて順調に回復しているという。

 スペインのスポーツ界を共に引っ張ってきたガソルの引退はナダルにとってもつらいものなのだろう。すでにナダルも35歳となっているが、ガソルからの応援を背に、今後も変わらずテニス界を盛り上げてほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】クレーコートの絶対的覇者、“燃え盛る男”ラファエル・ナダルの「フレンチオープン2019」
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