2022年1月に開かれる全豪オープンについて、新型コロナウイルスのワクチンを接種していない選手にも出場が許可される可能性が浮上している。
先日、試合会場のあるメルボルンのビクトリア州は、新たな感染拡大防止の目的でワクチン接種の義務化を表明。対象は125万人でそのリストにはプロテニス選手も含まれていた。
また、2回目の接種を今年11月末までに行なうことを命じた上で、同州のダニエル・アンドリュース州首相は「州内での活動希望者のリストに名前が掲載されている人は、10月15日までに1回目の予防接種を受ける必要がある」とのコメントも発表していた。
先週にはメルボルンのニュースメディア『ジ・エイジ』も「ビクトリア州の最高保健責任者を務めるブレット・サットン氏が、ワクチン接種を受けた選手のみの出場を許可する可能性が高い」と報道。
これにより今年の全豪で9度目の優勝と同時に3連覇を達成し、かねてからワクチン接種を拒否してきた世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランキング1位)が、4連覇のかかる2022年大会に出場できなくなることが懸念されていた。
ところが、テニスコメンテーターで現在は全豪主催者であるテニス・オーストラリアの運営にも携わる元ダブルス世界3位のケイシー・デラクア氏が、最近出演した母国のニュース番組『ワイド・ワールド・オブ・スポーツ』の中で「ワクチンを打っていない選手であってもプレーできるかもしれない」と発言。
一方で「ワクチン未接種の場合、すでに接種をした選手と比べると不利な扱いを受けることも考えられる」とも明かしたが、現状では不透明な部分も多いという。
そのため、デラクア氏は「私たち(テニス・オーストラリア)からメッセージを送るとすると、問題なく全豪に出場したいのであれば、最善策は予防接種を受けることだ」と選手たちに呼びかけている。
ワクチンは感染や重症化を防ぐのに有効な手段であることは事実だ。だが、9月末にシーズン終了を発表したジェレミー・シャルディ(フランス)のように接種してから長らく副反応に悩まされるケースも一定数存在する。それだけに、ワクチン接種の義務化については慎重な判断が求められるだろう。
文●中村光佑
【PHOTO】ジョコビッチら2021全豪オープンで躍動したトッププロを厳選写真!
先日、試合会場のあるメルボルンのビクトリア州は、新たな感染拡大防止の目的でワクチン接種の義務化を表明。対象は125万人でそのリストにはプロテニス選手も含まれていた。
また、2回目の接種を今年11月末までに行なうことを命じた上で、同州のダニエル・アンドリュース州首相は「州内での活動希望者のリストに名前が掲載されている人は、10月15日までに1回目の予防接種を受ける必要がある」とのコメントも発表していた。
先週にはメルボルンのニュースメディア『ジ・エイジ』も「ビクトリア州の最高保健責任者を務めるブレット・サットン氏が、ワクチン接種を受けた選手のみの出場を許可する可能性が高い」と報道。
これにより今年の全豪で9度目の優勝と同時に3連覇を達成し、かねてからワクチン接種を拒否してきた世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランキング1位)が、4連覇のかかる2022年大会に出場できなくなることが懸念されていた。
ところが、テニスコメンテーターで現在は全豪主催者であるテニス・オーストラリアの運営にも携わる元ダブルス世界3位のケイシー・デラクア氏が、最近出演した母国のニュース番組『ワイド・ワールド・オブ・スポーツ』の中で「ワクチンを打っていない選手であってもプレーできるかもしれない」と発言。
一方で「ワクチン未接種の場合、すでに接種をした選手と比べると不利な扱いを受けることも考えられる」とも明かしたが、現状では不透明な部分も多いという。
そのため、デラクア氏は「私たち(テニス・オーストラリア)からメッセージを送るとすると、問題なく全豪に出場したいのであれば、最善策は予防接種を受けることだ」と選手たちに呼びかけている。
ワクチンは感染や重症化を防ぐのに有効な手段であることは事実だ。だが、9月末にシーズン終了を発表したジェレミー・シャルディ(フランス)のように接種してから長らく副反応に悩まされるケースも一定数存在する。それだけに、ワクチン接種の義務化については慎重な判断が求められるだろう。
文●中村光佑
【PHOTO】ジョコビッチら2021全豪オープンで躍動したトッププロを厳選写真!