11月1日から開かれる男子テニスツアー「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/インドアハード/ATP1000)で約2カ月ぶりの公式戦に臨む世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が大会開幕前の記者会見に出席。そのなかでツアー復帰への喜びや年間1位達成への抱負を語った。
9月の全米オープン決勝で世界2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)にまさかのストレート負けを喫し、年間グランドスラムの偉業達成を逃したジョコビッチ。この直後の記者会見で「今のところはどの大会でプレーするかはわからない」と発言して以来、どの大会にも34歳の世界王者の姿はなかった。
そのためSNSでも多くのファンから心配の声が上がっていたが、男子テニスで史上最多となる通算7度目の年間1位達成へ向け、過去5度の優勝を誇るパリを復帰の舞台に選んだようだ。
現在のATPランキングではジョコビッチが10,340ポイントで1位、メドベージェフが9,540ポイントで2位となっており、その差は800ポイント。ちなみに以下の条件のいずれかを満たした場合、今大会でのジョコビッチの年間1位が確定する。
1:ジョコビッチが優勝。メドベージェフの結果は関係なし
2:ジョコビッチが決勝進出。メドベージェフが優勝を逃す
3:ジョコビッチが準決勝進出。メドベージェフが決勝進出を逃す
4:ジョコビッチが準々決勝進出。メドベージェフが準決勝進出を逃す
5:ジョコビッチが3回戦進出。メドベージェフが準決勝進出を逃す
6:メドベージェフが準々決勝進出を逃す。ジョコビッチの結果は関係なし
先の全米決勝では苦い経験を味わったジョコビッチだが、本人は前向きに捉えているようだ。会見では「年間グランドスラムまであと一歩のところまで来ていたことを考えると、将来への大きな励みになると同時に、自分のキャリアに対して謙虚な気持ちになる。負けた時は成長のチャンスだと思うようにしてきたし、全米決勝での敗北もある意味、自分にとって最悪だったけど、反対に最高のタイミングで訪れたとも感じている」とコメントした。
また、「ここ数週間はとてもいいトレーニングができたし、また戻ってこられてうれしい」とツアー復帰の喜びを表現したジョコビッチは今大会での年間1位確定へ意気込みを口にした。
「年末のナンバー1はメドベージェフと僕の間にかかっていて、僕はかなりいい位置にいるんだ。今シーズンの終わりの目標は、デビスカップ(国別対抗戦)で良い結果を出すこと以外に、当然それ(年間1位)がある。だからこそ、シーズンの終わりには力強いプレーをして、世界1位を勝ち取りたいと思っている」
なお、ジョコビッチは第1シードのため1回戦は免除。初戦となる2回戦ではマートン・フチョビッチ(ハンガリー/40位)とファビオ・フォニーニ(イタリア/37位)の勝者と対戦する。長らく実戦から遠ざかっていただけにコンディションが気になるところだが、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか注目しよう。
文●中村光佑
【PHOTO】全米オープン2021で躍動した男子選手たちの厳選写真を一挙公開!
9月の全米オープン決勝で世界2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)にまさかのストレート負けを喫し、年間グランドスラムの偉業達成を逃したジョコビッチ。この直後の記者会見で「今のところはどの大会でプレーするかはわからない」と発言して以来、どの大会にも34歳の世界王者の姿はなかった。
そのためSNSでも多くのファンから心配の声が上がっていたが、男子テニスで史上最多となる通算7度目の年間1位達成へ向け、過去5度の優勝を誇るパリを復帰の舞台に選んだようだ。
現在のATPランキングではジョコビッチが10,340ポイントで1位、メドベージェフが9,540ポイントで2位となっており、その差は800ポイント。ちなみに以下の条件のいずれかを満たした場合、今大会でのジョコビッチの年間1位が確定する。
1:ジョコビッチが優勝。メドベージェフの結果は関係なし
2:ジョコビッチが決勝進出。メドベージェフが優勝を逃す
3:ジョコビッチが準決勝進出。メドベージェフが決勝進出を逃す
4:ジョコビッチが準々決勝進出。メドベージェフが準決勝進出を逃す
5:ジョコビッチが3回戦進出。メドベージェフが準決勝進出を逃す
6:メドベージェフが準々決勝進出を逃す。ジョコビッチの結果は関係なし
先の全米決勝では苦い経験を味わったジョコビッチだが、本人は前向きに捉えているようだ。会見では「年間グランドスラムまであと一歩のところまで来ていたことを考えると、将来への大きな励みになると同時に、自分のキャリアに対して謙虚な気持ちになる。負けた時は成長のチャンスだと思うようにしてきたし、全米決勝での敗北もある意味、自分にとって最悪だったけど、反対に最高のタイミングで訪れたとも感じている」とコメントした。
また、「ここ数週間はとてもいいトレーニングができたし、また戻ってこられてうれしい」とツアー復帰の喜びを表現したジョコビッチは今大会での年間1位確定へ意気込みを口にした。
「年末のナンバー1はメドベージェフと僕の間にかかっていて、僕はかなりいい位置にいるんだ。今シーズンの終わりの目標は、デビスカップ(国別対抗戦)で良い結果を出すこと以外に、当然それ(年間1位)がある。だからこそ、シーズンの終わりには力強いプレーをして、世界1位を勝ち取りたいと思っている」
なお、ジョコビッチは第1シードのため1回戦は免除。初戦となる2回戦ではマートン・フチョビッチ(ハンガリー/40位)とファビオ・フォニーニ(イタリア/37位)の勝者と対戦する。長らく実戦から遠ざかっていただけにコンディションが気になるところだが、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか注目しよう。
文●中村光佑
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