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海外テニス

「若き全米テニス女王のようになるな!」エディ・ジョーンズ監督の発言が“大炎上”!「無神経な性差別だ」と非難も<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.11.11

ラグビーのジョーンズ監督(左)が悪い例としてラドゥカヌ(右)を出したことで批判的な意見が飛び交っている。(C)Getty Images

ラグビーのジョーンズ監督(左)が悪い例としてラドゥカヌ(右)を出したことで批判的な意見が飛び交っている。(C)Getty Images

 ラグビーのイングランド代表監督、エディ・ジョーンズによる若手選手への助言が、「性差別主義だ」と猛烈に批判されている。
 
 ジョーンズ監督がアドバイスをした相手は、今年7月に代表デビューを飾った期待の若手マーカス・スミス。所属クラブを9シーズンぶりにリーグ優勝へと導いた22歳は、イングランド代表の司令塔候補として注目される若きスター選手である。

 ジョーンズ監督はそんなスミスに対して、「全米オープンで優勝した若い女の子が、その後うまくいってないのには理由がある。ヴォーグ(有名ファッション誌)の表紙を飾ったり、クリスチャン・ディオールの服を着ているのを見たことがあるだろう?」と語り、今年9月の全米オープンで優勝した18歳のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)を例えにして、人気者スミスに“驕りは禁物だ”とばかりに警鐘を鳴らしたのである。

 だがこのジョーンズ監督のアドバイスは多くの批判を招いた。英紙『Telegraph』の女性リポーターは「全米で優勝した“若い女の子(Young Girl)”と呼ぶジョーンズのコメントは、より見下したものであり腹立たしい」と記し、「ラドゥカヌは全米後の大会で結果を出してランキングでトップ20入りを果たした。これは彼女の継続的な上昇傾向をしめしている」と指摘した。
 
 また、元世界王者アンディー・マリーの母親で英国テニス界の重鎮の一人でもあるジュディー・マリー氏も「無神経なコメントで女性アスリートを軽視している典型的な例」と批判。「10代の若者が自身の成功を少しでも感じたいというのは自然なことだし、全米後に出場したのはわずか3大会だけ。それだけで彼女を悪例として使うのは間違っている」と怒りを込める。

 こうしたジョーンズ監督のコメント騒動を受け、オーストリアの試合に出場していたラドゥカヌは、「全米の後はかなり忙しくしています。けれども私はチームの全ての人に、オフコートの活動のためにトレーニングをキャンセルするつもりはないとはっきりと伝えています。これは私にとって譲れないことですから」と明言。タイトル獲得後もテニスに対しては真摯に取り組んでいることを記者団に語っている。

構成●スマッシュ編集部

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