国内テニス

【大学王座決定試合】男子は早稲田が大会新記録の16連覇を達成!女子は慶應が完勝で昭和41年以来の頂点に!<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.11.14

男子16連覇を飾った早稲田大学。男女を通じての大会新記録を達成した。写真提供:早稲田大学庭球部

 大学日本一のチームを決める「全日本大学対抗テニス王座決定試合」(11月8日~13日/愛媛県総合運動公園)は11月13日に大会最終日を迎え、男女決勝と男子3位決定戦が行なわれた。男子決勝は第2シードの早稲田大学が第1シードの慶應義塾大学を破り、大会16連覇を達成。女子決勝は第1シードの慶大が第3シードの早大を下し、昭和41年以来2度目の頂点に立った。

 一進一退の攻防となったのが男子決勝だ。ダブルスでD3を早大が先勝すると、D1を慶大が奪い返し、負けじとD2を取った早大が2勝1敗のリードでシングルスに入る。慶大はS3白藤成が勝ってすぐ2勝2敗のタイに並ぶ。続いて早大S5高畑里玖が勝てば、慶大S4下村亮太朗が取り返し、3勝3敗で両校譲らない。

 しかし王座での経験が豊富な早大がここから突き放す。S6池田朋弥が勝って優勝に王手を掛けると、S2白石光が関東予選で敗れた羽澤慎治を大激戦の末に下し、5勝目をゲット。最後はS1丹下将太もインカレ決勝で敗れた藤原智也にリベンジし、早大が6勝3敗で16大会連続28回目の王座に就いた。

 これまでの最多連覇記録は男子の早大と女子の園田学園女子大学が15連覇で並んでいたが、早大は男女を通じての新記録を樹立。1か月前の関東予選決勝の早慶戦では、24年ぶりに慶大に敗れる悔しさを味わったが、見事に雪辱を果たした。
 
 一方の女子決勝は慶大の独壇場となった。インカレ女王の平田歩、ユニバーシアード女王の佐藤南帆、関東学生女王の永田杏里と、史上最強とも思えるメンバーを揃えた慶大。

 決勝ではダブルス2本を共にストレート勝ちして優勝に王手を掛けると、シングルスでもS3永田とS2佐藤が簡単に第1セットを奪い、優位に進める。佐藤は第2セットで一時1-5と神鳥舞にリードされるが、ここから6ゲーム連取で逆転し、チームの勝利を決定。直後に永田も勝利し、最後のS1も平田がストレート勝ちで締め、5勝0敗で頂点に駆け上った。

 慶大女子の王座優勝は昭和41年の第2回大会以来2度目。坂井利彰監督は就任以来、男女を通じて初の日本一の座を手にした。
 
NEXT
PAGE
大学王座男女決勝の記録