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海外テニス

男子テニス世界4位チチパスが右ヒジのケガでツアー最終戦を途中棄権!「非常に難しい決断だった」<SMASH>

中村光佑

2021.11.18

今季はツアー2勝や全仏オープン準優勝など存在感を放ったチチパスだが、懸念された右ヒジが最終戦で悲鳴を上げた。(C)Getty Images

今季はツアー2勝や全仏オープン準優勝など存在感を放ったチチパスだが、懸念された右ヒジが最終戦で悲鳴を上げた。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月14日~21日/イタリア:トリノ/インドアハードコート)で「グリーングループ」に属する世界4位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が、右ヒジのケガにより大会を棄権すると発表した。左わき腹を負傷した「レッドグループ」のマテオ・ベレッティーニ(イタリア/7位)に次いで2人目の棄権者となった。

 以前から右ヒジに不安を抱え、11月初旬に出場したパリ・マスターズの2回戦を試合途中で棄権していたチチパスは、ファイナルズ開幕直前のインタビューでも「少々痛みがあるなかで練習を行なっていた」と告白していた。

 苦境のなかで現地11月15日にアンドレイ・ルブレフ(ロシア/5位)とのラウンドロビン初戦を迎えたチチパスだが、4-6、4-6のストレート負け。その後はキャスパー・ルード(ノルウェー/8位)との第2戦に向けて調整を進めていたものの、今回はリスクを避けたようだ。
 
 テニスストリーミングサイト『Tennis TV』は、日本時間11月17日の午後10時頃に公式ツイッターを更新し、大会を去ることになったチチパスのコメントを動画で公開。

 落胆した様子を見せながらチチパスは「数週間前からヒジのケガに悩まされている。ATPファイナルズの出場を辞退するのは僕にとって非常に難しい決断だった。この大会に出場するために一生懸命努力したけど、残念ながらもう試合に出ることはできない」と苦しい胸の内を語った。

 なお、ルードとのラウンドロビン第2戦には第2補欠として控えていたキャメロン・ノーリー(イギリス/12位)が登場。第1セットを幸先よく先取したが、6-1、3-6、4-6の逆転で敗れている。

【Nitto ATPファイナルズ】
男子ATPツアーのシーズン最終戦。レースランキングなどによりシングルス8名・ダブルス8組が選ばれ年間王者を決める。シングルスは8名が2組(グリーンとレッド)に分かれてラウンドロビン(総当たり戦)を行ない、各組上位2名(計4名)が決勝トーナメントを戦う。シングルス優勝賞金231万ドル(約2億6300万円)。

文●中村光佑

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