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海外テニス

「さらに素晴らしい気分になる」ATPファイナルズ初戦にジョコビッチが勝利。試合後に7度目の年間1位のトロフィーを掲げる<SMASH>

中村光佑

2021.11.16

試合後に年間ナンバー1のトロフィーを授与されたジョコビッチ。(C)Getty Images

試合後に年間ナンバー1のトロフィーを授与されたジョコビッチ。(C)Getty Images

 現地11月14日に開幕した男子テニスツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月14日~21日/イタリア:トリノ/インドアハードコート)は大会2日目を迎え、「グリーングループ」ラウンドロビン(予選)第1試合に世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が登場。同8位のキャスパー・ルード(ノルウェー)を7-6(4)、6-2で下し、初戦を勝利で飾った。

 昨年9月のイタリア国際以来2度目の顔合わせとなったジョコビッチとルード。この試合はジョコビッチが序盤からルードの伸びのあるストロークに苦戦を強いられるも、約1時間にも及んだ第1セットをタイブレークの末に先取。第2セットでは精度の高いサービスで主導権を握り、ルードに1度もブレークのチャンスを与えない圧巻のプレーを披露。1時間30分でストレート勝利を収めた。

 前週のパリマスターズで優勝を果たし、ピート・サンプラス氏を抜いて男子テニスオープン化以降最多となる7度目の年間1位を達成した34歳のジョコビッチ。試合後にはATP(男子テニス協会)よりトロフィーが授与され、憧れのサンプラス氏の記録を超えたことへの喜びを語った。
 
「試合に勝った上で、7回目の年間1位を祝したトロフィーを掲げられるなんて、さらに素晴らしい気分になる。ピート・サンプラス氏よりも1回多く年間1位になった。彼は私の子供時代のヒーローで、僕がテニスを始めるきっかけとなった人だ。彼は僕にインスピレーションを与えてくれたし、僕は彼のようにウインブルドンのチャンピオンになること、そして世界ナンバーワンになることを夢見ていた」

 また、ラウンドロビン初戦で幸先の良いスタートを切ったことについては「今日はなんとか踏みとどまることができたし、この試合でうまくやれたことにはとても満足している」とコメントした。

 過去にATPファイナルズを5度制覇しているジョコビッチだが、2015年大会を最後に優勝からは遠ざかっている。今大会は有望な若手が集結する中で唯一の30代プレーヤーとなっているが、今年こそはぜひとも頂点に返り咲く姿を見せてほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】のけぞってボールを引っ張ったジョコビッチの両手バック、30コマの『超分解写真』
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