昨年11月初旬に中国前副首相から性的暴行を受けていたと告発後、消息不明となった女子テニスのペン・シューアイ。その後、何度か中国政府寄りのメディアが動画やコメントで安否を報じてきたが、12月19日についに本人が姿を現した。ところが「私は誰かに性的暴行を受けたということを書いたことはありません」と突如、全否定。この不審な言動に違和感を覚える人も少なくないようで、未だ緊張状態が続いている。

　現地時間１月４日、全豪オープンの前哨戦「メルボルン・サマー・セット１」の女子シングルス１回戦後、そんな彼女を心配する選手がいた。アリゼ・コルネ（世界ランク61位）だ。大坂なおみ（同13位）に敗れたコルネは、試合後にフランス紙『Lequipe』のインタビューに応じた。
  　これまでもペンの身を案じ、SNSで精力的に投稿を行なってきたコルネ。11月14日には「＃ペン・シューアイはどこ？」と投稿した最初の選手でもある。そんな31歳は「彼女のことが少し心配」と口にしたうえで、「この状況は不快で、どの様に行動すればいいか分からないことを認めざるを得ない。本当に何を考えればいいのか…。真実が何であるか、何が嘘なのかが分からない」と戸惑いを見せた。

　それでもコルネは「彼女を個人的に知っている選手を知っているけど、誰も彼女から連絡をもらっていない。彼女が本当に私たちを安心させたいのなら、既に連絡しているはず」と不審な点を世界へと発信したのだ。

　未だ収束が見えないこの一件。果たして、どの様な結末を迎えることになるだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部

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