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海外テニス

混迷深める豪入国問題。2人目の退去命令が出るなか、徹底抗戦のジョコビッチが支持者に感謝のメッセージ<SMASH>

中村光佑

2022.01.08

今週の大会に出場していたボラコワ(右)もビザを取り消され、出国を受諾。一方ジョコビッチ(左)は法廷闘争を選択し、支持者への感謝を示した。(C)Getty Images

今週の大会に出場していたボラコワ(右)もビザを取り消され、出国を受諾。一方ジョコビッチ(左)は法廷闘争を選択し、支持者への感謝を示した。(C)Getty Images

 オーストラリアへの入国を拒否された男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が現地1月7日に自身の公式インスタグラム(@djokernole)を更新。世界中の人々の支えに対し、感謝のメッセージを綴った。

 現在は臨時の収容施設としても使用されているメルボルンのホテルに拘留されているジョコビッチ。欧州スポーツメディア『ESPN』など複数の海外メディアによると、同選手の弁護団は国外退去の差し止めを要求しており、10日に裁判所がその可否を決定することになっているという。

 このほど渦中の世界王者はインスタグラムのストーリーズで、セルビア正教会のクリスマス(旧暦で1月7日)を祝福する言葉を母語のセルビア語で投稿。その後、「世界中の人々が、いつも応援してくれていることに感謝しています。私はそれ(人々の支え)を実感しており、本当に感謝しています」とサポートしてくれている人々へのメッセージを送った。
 
 ちなみに国外退去を命じられたのはジョコビッチだけではなかったようだ。テニス専門海外メディア『UBITENNIS』によると、「過去6か月以内に新型コロナウイルスに感染した」という条件でワクチン接種免除となり、現在開催中の「メルボルン・サマー・セット2」(1月4日~9日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/WTA250)に女子ダブルスで出場したレナタ・ボラコワ(チェコ)に対しても、豪政府がビザの取り消しと出国を通告。

 なお、ボラコワはビザ取り消しの決定には控訴しない意向を示しており、同時にオーストラリアを去る決断を下したという。

 ジョコビッチのオーストラリア入国拒否騒動はすでに世界規模の問題へと発展しており、依然として予断を許さない状況が続いている。果たしてこの一件はどのような結末を迎えるのだろうか。

文●中村光佑

【PHOTO】テニス史上に残る名プレーヤー!ノバク・ジョコビッチの厳選ショット
 
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