男子テニスツアー「アデレード国際2」(1月10日~15日/オーストラリア:アデレード/ハードコート/ATP250)は現地1月15日にシングルス決勝を実施。地元勢で世界145位のタナシ・コキナキス(オーストラリア)が同58位のアルトゥル・リンデルネック(フランス)を6-7(6) 、7-6(5) 、6-3の逆転で下し、悲願のツアー初優勝を果たした。
今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場した25歳のコキナキスは準決勝で2本のマッチポイントを握られながらも、フルセットの激戦の末にマリン・チリッチ(クロアチア/29位)を撃破。2017年8月のロスカボス大会(メキシコ・ロスカボス/ATP250)で準優勝を収めて以来約4年半ぶりとなるツアー決勝へ駒を進めていた。
迎えたリンデルネックとの決勝は序盤から両者一歩も譲らず、第1、2セット共にタイブレークで1セットずつを取り合う展開となる。だが、ファイナルセットではコキナキスが第1、9ゲームでブレークを奪い、2時間38分にも及ぶ大接戦を制した。
試合後、母国オーストラリアで初のシングルスタイトルを獲得したコキナキスはベンチで地元ファンの大きな拍手を受けて感涙。
表彰式のスピーチでは「家族、友人、コーチたちへ。僕は最低の状態から最高の状態まで経験してきました。簡単な道のりではありませんでした」と度重なるケガに悩まされてきた時期を振り返り、「初タイトルは母国以外の場所では取りたくなかった。最後の相手のボールがアウトになったのを見た時には、あんな感情を抱いたことはありませんでした。僕は今とても幸せです」と喜びをあらわにした。
その後、コキナキスは自身のインスタグラム(@the_kokk1)のストーリーズを更新。なんと40歳にして今なお世界のトップに君臨し続ける男子テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー(スイス/16位)から祝福のメッセージを受け取ったというのだ。
フェデラーが「母国でタイトルを獲得した偉大な男。あのタナサ(フェデラーが付けたコキナキスの愛称)のコールが好きなんだ。素晴らしいことだね。これからも頑張ってね」と祝福すると、コキナキスは「あなたは最高だ!」と返信。
また、ヤギの絵文字と共に「彼はやはりGOATだ(英語のヤギと"史上最高の選手"の意をかけた表現)」とフェデラーへ感謝のコメントを残した。
ケガを乗り越え、ようやく優勝トロフィーを手にした"苦労人"のコキナキス。この勢いで自国開催のグランドスラムとなる「全豪オープン」(1月17日~31日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)でも上位進出を期待したいところだ。
文●中村光佑
【PHOTO】イケメン多数!テニス界の次世代を担う「期待の若手」プレーヤーたち!
今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場した25歳のコキナキスは準決勝で2本のマッチポイントを握られながらも、フルセットの激戦の末にマリン・チリッチ(クロアチア/29位)を撃破。2017年8月のロスカボス大会(メキシコ・ロスカボス/ATP250)で準優勝を収めて以来約4年半ぶりとなるツアー決勝へ駒を進めていた。
迎えたリンデルネックとの決勝は序盤から両者一歩も譲らず、第1、2セット共にタイブレークで1セットずつを取り合う展開となる。だが、ファイナルセットではコキナキスが第1、9ゲームでブレークを奪い、2時間38分にも及ぶ大接戦を制した。
試合後、母国オーストラリアで初のシングルスタイトルを獲得したコキナキスはベンチで地元ファンの大きな拍手を受けて感涙。
表彰式のスピーチでは「家族、友人、コーチたちへ。僕は最低の状態から最高の状態まで経験してきました。簡単な道のりではありませんでした」と度重なるケガに悩まされてきた時期を振り返り、「初タイトルは母国以外の場所では取りたくなかった。最後の相手のボールがアウトになったのを見た時には、あんな感情を抱いたことはありませんでした。僕は今とても幸せです」と喜びをあらわにした。
その後、コキナキスは自身のインスタグラム(@the_kokk1)のストーリーズを更新。なんと40歳にして今なお世界のトップに君臨し続ける男子テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー(スイス/16位)から祝福のメッセージを受け取ったというのだ。
フェデラーが「母国でタイトルを獲得した偉大な男。あのタナサ(フェデラーが付けたコキナキスの愛称)のコールが好きなんだ。素晴らしいことだね。これからも頑張ってね」と祝福すると、コキナキスは「あなたは最高だ!」と返信。
また、ヤギの絵文字と共に「彼はやはりGOATだ(英語のヤギと"史上最高の選手"の意をかけた表現)」とフェデラーへ感謝のコメントを残した。
ケガを乗り越え、ようやく優勝トロフィーを手にした"苦労人"のコキナキス。この勢いで自国開催のグランドスラムとなる「全豪オープン」(1月17日~31日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)でも上位進出を期待したいところだ。
文●中村光佑
【PHOTO】イケメン多数!テニス界の次世代を担う「期待の若手」プレーヤーたち!