テニスの四大大会「全豪オープン」(1月17日~30日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)は大会4日目を迎えた現地1月20日に男子シングルス2回戦が行なわれ、ダニエル太郎(世界ランク120位)が元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現113位)を6-4、6-4、6-4のストレートで下し、自身初となるグランドスラム3回戦進出を決めた。
両者は2016年のデビスカップ(国別対抗戦)のグループリーグで対戦しており、その時はダニエルがストレートで敗れていた。だが、約6年ぶりの顔合わせとなったこの試合では、新シーズン開幕から好調を維持しているダニエルが序盤から攻撃的なプレーを披露。2度のブレークに成功して第1セットを先取すると、そこから攻勢を強め、第2セットも第3ゲームでブレークを奪取。セットカウント2-0とした。
迎えたファイナルセットはお互いにサービスキープが続く展開となるなか、ダニエルは多彩なショットでマリーを翻弄し、第9ゲームで値千金のブレーク。そのままリードを守り切った。
グランドスラム通算3勝を誇るマリーから会心の勝利を手にしたダニエルに、海外メディアからも驚きの声が上がっている。
英衛星放送『Sky Sports』は「元世界ナンバー1のアンディ・マリーが、全豪オープンで予選通過のダニエルにまさかの敗戦」と大々的に報道。「マリーは、粘り強くて機動力のある世界120位のダニエルを相手に苦しめられ、6-4 6-4 6-4で敗北を喫してしまった。マリーの今年の全豪オープンでの活躍の望みは、日本のダニエル太郎にストレートで打ち砕かれた」と伝えた。
また、英公共放送『BBC』も「アンディ・マリーがメルボルンでダニエル太郎にストレートで敗れる」と見出しを打ち、「マリーはこれまでグランドスラムの試合では、28歳のダニエルほど低いランクの相手に負けたことがなかった」と母国のスターの敗戦にショックを隠し切れない様子だ。
その一方で同メディアは「マリーが倒すべきランキングと経歴の持ち主だった。しかし、実際には、予選から1回戦まで1セットも落とさずに勝ち上がってきた、自信に満ちあふれたシャープな相手であった」と見事な試合運びを見せたダニエルを称賛した。
1968年のオープン化以降、錦織圭(46位)、西岡良仁(119位)に次いで日本人男子3人目の快挙となる全豪での3回戦進出を果たしたダニエルは、試合後に自身の公式ツイッター(@tarodaniel93)で「3回戦進出!」と喜びを表現。「とても良いプレーができて長い間押し続けれました」とマリーとの一戦を振り返り、「今日は日本人の観客も多く 応援 現地でもテレビでもありがとうございました!また土曜日よろしくお願いします」と締めくくった。
なお、ダニエルは3回戦で現在大ブレーク中の20歳、ヤニック・シナー(イタリア/10位)と対戦する。非常に厳しい戦いを強いられることが予想されるが、ダニエルには挑戦者として伸び伸びとしたプレーを見せてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】錦織、ダニエル、西岡ら、東京オリンピックに挑むテニス日本代表を一挙紹介!
両者は2016年のデビスカップ(国別対抗戦)のグループリーグで対戦しており、その時はダニエルがストレートで敗れていた。だが、約6年ぶりの顔合わせとなったこの試合では、新シーズン開幕から好調を維持しているダニエルが序盤から攻撃的なプレーを披露。2度のブレークに成功して第1セットを先取すると、そこから攻勢を強め、第2セットも第3ゲームでブレークを奪取。セットカウント2-0とした。
迎えたファイナルセットはお互いにサービスキープが続く展開となるなか、ダニエルは多彩なショットでマリーを翻弄し、第9ゲームで値千金のブレーク。そのままリードを守り切った。
グランドスラム通算3勝を誇るマリーから会心の勝利を手にしたダニエルに、海外メディアからも驚きの声が上がっている。
英衛星放送『Sky Sports』は「元世界ナンバー1のアンディ・マリーが、全豪オープンで予選通過のダニエルにまさかの敗戦」と大々的に報道。「マリーは、粘り強くて機動力のある世界120位のダニエルを相手に苦しめられ、6-4 6-4 6-4で敗北を喫してしまった。マリーの今年の全豪オープンでの活躍の望みは、日本のダニエル太郎にストレートで打ち砕かれた」と伝えた。
また、英公共放送『BBC』も「アンディ・マリーがメルボルンでダニエル太郎にストレートで敗れる」と見出しを打ち、「マリーはこれまでグランドスラムの試合では、28歳のダニエルほど低いランクの相手に負けたことがなかった」と母国のスターの敗戦にショックを隠し切れない様子だ。
その一方で同メディアは「マリーが倒すべきランキングと経歴の持ち主だった。しかし、実際には、予選から1回戦まで1セットも落とさずに勝ち上がってきた、自信に満ちあふれたシャープな相手であった」と見事な試合運びを見せたダニエルを称賛した。
1968年のオープン化以降、錦織圭(46位)、西岡良仁(119位)に次いで日本人男子3人目の快挙となる全豪での3回戦進出を果たしたダニエルは、試合後に自身の公式ツイッター(@tarodaniel93)で「3回戦進出!」と喜びを表現。「とても良いプレーができて長い間押し続けれました」とマリーとの一戦を振り返り、「今日は日本人の観客も多く 応援 現地でもテレビでもありがとうございました!また土曜日よろしくお願いします」と締めくくった。
なお、ダニエルは3回戦で現在大ブレーク中の20歳、ヤニック・シナー(イタリア/10位)と対戦する。非常に厳しい戦いを強いられることが予想されるが、ダニエルには挑戦者として伸び伸びとしたプレーを見せてもらいたい。
文●中村光佑
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