海外テニス

ダニエル太郎、善戦するも全豪3回戦敗退!世界10位シナーにわずかに及ばず16強入りを逃す<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.01.22

予選から5試合を勝ち抜いてきた好調のダニエル太郎だったが、地力に勝る世界10位のシナーに屈してベスト16入りを逃した。(C)Getty Images

 今季最初のテニス四大大会となる全豪オープン(1月17日~30日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)では、大会6日目の現地21日に予選からの勝ち上がってきたダニエル太郎(世界120位)が登場。イタリアテニス界注目の20歳ヤニック・シナー(同10位)と対戦し、善戦するも4-6、6-1、3-6、1-6で敗れた。

 今大会に入って「記憶にないくらいサービスの調子がいい」と語っていたダニエルだが、第1セットの立ち上がりからいきなりサービスをブレークされると一気に3ゲームを失う苦しい立ち上がり。第4ゲームでブレークバックに成功するも、ファーストサービスの確率が上がらないダニエルは、セカンドサービスでポイントを奪えず4-6で落とす。

 だが第2セットに入ると落ち着きを取り戻し、打ち合いの際に下がり気味だったポジションも上げ、シナーの高速ストロークと互角以上の展開に持ち込む。さらには競り合う場面でもサービスエースで切り抜けるなど調子を上げ5ゲームを連取。6-1でセットオールとした。
 
 ダニエルが流れを引き寄せたかと思われた第3セット。だが、この日まで5試合を戦った疲れが出たのか、シナーの揺さぶりに対してそれまで拾えていたボールに追いつかない場面が増え始める。それでも踏ん張っていたが、第8ゲームでブレークを許すと3-6で第3セットを失う。

 第4セットに入ると攻撃力の精度を上げてくるシナーに対して、防戦を強いられる場面が多くなるダニエル。1-5で迎えた自身のサービスゲームで2度のマッチポイントをしのいだものの、さらにアクセルを踏み込むシナーの勢いを止められず。1-6で逃げ切られ敗退となった。

 残念ながら16強入りを逃したダニエル。だが、トップ10プレーヤーのシナーを相手に貫いたアグレッシブなテニスに対して、試合後は会場から惜しみない拍手が沸き上がった。

 ダニエルに勝利したシナーは、4回戦でアレックス・デミノー(オーストラリア)とパブロ・アンドゥハル(スペイン)の勝者と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】全豪OPで快進撃を演じるダニエル太郎のフォトギャラリー