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海外テニス

「ある意味でかたき討ち」国外退去のジョコビッチと対決予定だった“同胞”が快進撃!「彼のためにも勝ち進まないと」

THE DIGEST編集部

2022.01.23

自身初の16強入りを果たしたケツマノビッチ(左)。ジョコビッチ(右)の騒動から快進撃が続いている。(C)Getty Images

自身初の16強入りを果たしたケツマノビッチ(左)。ジョコビッチ(右)の騒動から快進撃が続いている。(C)Getty Images

 連日熱戦が繰り広げられている、2022年のグランドスラム初戦『全豪オープン』。開幕前はノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界1位)の国外退去騒動が世間を騒がせたが、彼と初戦で戦うはずだった同胞がいま快進撃を見せている。

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 約1週間前に発表されたドローで第1シードの対戦相手を引いていたのが、ミオミル・ケツマノビッチ(セルビア/同78位)だ。当時の心境について本人は「あまりチャンスはないと感じた」と振り返っているが、その後ジョコビッチの大会欠場が決まり、代わりにラッキールーザーが本戦に繰り上げとなった。

 この1回戦を危なげなく勝利したケツマノビッチの勢いは、その後も止まらない。格上相手の2回戦をストレートで勝利し、自身初のグランドスラム3回戦進出を決めると、今度は第25シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア/同26位)をセットカウント3ー1で撃破。現在、セルビア勢唯一の16強に残っているのだ。
 
 3回戦後の記者会見では、「このチャンスを生かすことができて、本当に良いテニスができていると思う」と充実した表情でコメント。また、大会前の騒動以来、ジョコビッチとはやり取りをしていないようで、「まだ彼は立ち直っていないと思うし、邪魔をしたくない。いずれ落ち着いたら話すつもりだよ」と語っている。

 また、初戦勝利後には「ここでベストを尽くし、彼のためにも勝ち進まなければいけないと思った」とも語っていたケツマノビッチ。「ある意味でかたき討ちをして、彼の誇りになるように努めたい」とし、「何らかの形で彼の欠場を補えたらいいと思う」と話しているとおり、今回の騒動がひとつのエネルギーになっているようだ。

 現地23日に行なわれる4回戦では、第17シードのガエル・モンフィス(フランス/同20位)と対戦する。自国の英雄がいない今大会でさらなる躍進を果たせるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】快進撃を見せるケツマノビッチの3回戦ハイライト
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