テニスの試合で何本のラリーが最も多く行なわれているかと聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか? 『Infosys ATP Beyond The Numbers』がATP公式サイトで明らかにした数字は、驚くものだった。
『Infosys ATP Beyond The Numbers』は、2021年のダニール・メドベージェフの全豪オープンでのデータを公開した。メドベージェフは準優勝だったため、計7試合の合計ということになる。また、ラリー数はボールがコート内の地面にバウンドした回数をカウントする。つまり、サービスエースは「1」、リターンがアウトした場合も「1」。リターンでポイントが決まると「2」、リターンがコートに入り、サーバーが次のショットで決めたら「3」という具合だ。
メドベージェフは、リターンではベースラインよりもかなり後方に下がって返球し、コート上を動き回って長い手足を使って無理そうなボールも返球できるイメージがある。長めのラリーを想像している人が多いことだろう。
数字が示した、最も頻繁に行なわれたラリー数は、なんと「1」だった。下記がその数字である。
【2021年全豪オープンでのメドベージェフの試合のラリー数】
ラリー数/ポイント数(割合)
0回/40(3.3%)※0=ダブルフォールト
1回/349(28.5%)
2回/128(10.4%)
3回/176(14.4%)
4回/90(7.3%)
5回/91(7.4%)
6回/73(6.0%)
7回/55(4.5%)
8回/41(3.3%)
9回/31(2.5%)
10回/29(2.4%)
11回/18(1.5%)
12回/16(1.3%)
13回/12(1.0%)
14回/13(1.1%)
15回/10(0.8%)
16回/6(0.5%)
17回/9(0.7%)
18回/8(0.7%)
19回/5(0.4%)
20回/6(0.5%)
※以下は省略
1回から4回ラリーでメドベージェフが獲得したポイント数は下記のようになる。
ラリー数/ポイント数(割合)/メドベージェフの獲得ポイント数(割合)
1回/349(28.5%)/219(62.8%)
2回/128(10.4%)/72(56.3%)
3回/176(14.4%)/76(43.2%)
4回/90(7.3%)/60(66.7%)
実はメドベージェフは選手の中でも一発勝負が多いタイプ。1回ラリーの割合が実に28.5%も占めている。1、2回で終わるラリーは38.9%と4割近いのだ。その上、短いラリーでメドベージェフは相手よりも多くポイントを獲得していることがわかる。
つい長いラリーが印象に残ってしまうが、実際の数字は全く違うものだった。この数字を見れば、ファーストショットがどれほど大事なのかがわかる。また、奇数のラリー数が偶数よりも多いのは、男子テニスがサーバー優位な状態であることを示している。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】メドベージェフ、ジョコビッチ、ナダルら2021全豪オープンで躍動するトッププロを厳選ショットで紹介!
『Infosys ATP Beyond The Numbers』は、2021年のダニール・メドベージェフの全豪オープンでのデータを公開した。メドベージェフは準優勝だったため、計7試合の合計ということになる。また、ラリー数はボールがコート内の地面にバウンドした回数をカウントする。つまり、サービスエースは「1」、リターンがアウトした場合も「1」。リターンでポイントが決まると「2」、リターンがコートに入り、サーバーが次のショットで決めたら「3」という具合だ。
メドベージェフは、リターンではベースラインよりもかなり後方に下がって返球し、コート上を動き回って長い手足を使って無理そうなボールも返球できるイメージがある。長めのラリーを想像している人が多いことだろう。
数字が示した、最も頻繁に行なわれたラリー数は、なんと「1」だった。下記がその数字である。
【2021年全豪オープンでのメドベージェフの試合のラリー数】
ラリー数/ポイント数(割合)
0回/40(3.3%)※0=ダブルフォールト
1回/349(28.5%)
2回/128(10.4%)
3回/176(14.4%)
4回/90(7.3%)
5回/91(7.4%)
6回/73(6.0%)
7回/55(4.5%)
8回/41(3.3%)
9回/31(2.5%)
10回/29(2.4%)
11回/18(1.5%)
12回/16(1.3%)
13回/12(1.0%)
14回/13(1.1%)
15回/10(0.8%)
16回/6(0.5%)
17回/9(0.7%)
18回/8(0.7%)
19回/5(0.4%)
20回/6(0.5%)
※以下は省略
1回から4回ラリーでメドベージェフが獲得したポイント数は下記のようになる。
ラリー数/ポイント数(割合)/メドベージェフの獲得ポイント数(割合)
1回/349(28.5%)/219(62.8%)
2回/128(10.4%)/72(56.3%)
3回/176(14.4%)/76(43.2%)
4回/90(7.3%)/60(66.7%)
実はメドベージェフは選手の中でも一発勝負が多いタイプ。1回ラリーの割合が実に28.5%も占めている。1、2回で終わるラリーは38.9%と4割近いのだ。その上、短いラリーでメドベージェフは相手よりも多くポイントを獲得していることがわかる。
つい長いラリーが印象に残ってしまうが、実際の数字は全く違うものだった。この数字を見れば、ファーストショットがどれほど大事なのかがわかる。また、奇数のラリー数が偶数よりも多いのは、男子テニスがサーバー優位な状態であることを示している。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】メドベージェフ、ジョコビッチ、ナダルら2021全豪オープンで躍動するトッププロを厳選ショットで紹介!