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海外テニス

「もちろん僕は戦う!」“フェデラーを倒した男”がウクライナ軍の予備役に。「欧州も世界も助けようとしない」と嘆き

THE DIGEST編集部

2022.02.27

元シングルス世界31位のスタコフスキ。今年1月に現役から退いていたばかりだ。(C)Getty Images

元シングルス世界31位のスタコフスキ。今年1月に現役から退いていたばかりだ。(C)Getty Images

 ロシアの大規模な侵攻を受け、ウクライナ・テニス界のスターも立ち上がるようだ。

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 現役時間2月26日、男子テニスのセルゲイ・スタコフスキ氏(ウクライナ)は、英衛星放送『Sky News』のインタビューに応じ、「先週に(ウクライナ軍の)予備役に登録した」と報告。苦しむ祖国のために、自ら武器を手に戦う意思を表明するとともに、現況に対する悲痛な思いを語っている。

 2013年のウィンブルドン2回戦では、元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)に大番狂わせを起こし、大きな話題を提供したスタコフスキ氏。ツアー通算ではシングルス4勝、ダブルス4勝を挙げており、今年1月の全豪オープン予選を最後に現役から退いていた。
 
 今回のインタビューでは、すでに妻と子どもを国外のハンガリーへ退去させていると告白。そのうえでウクライナ軍の招集について「もちろん僕は戦うよ。それが、国に戻ろうとする唯一の理由だ」とコメント。軍隊での経験はないものの、「個人的に銃を持ったことはある」と言い放った。

 さらに「こんなことが起こり得るとは誰も信じていなかったが、それでも起こってしまった」と語る36歳は、「ヨーロッパや世界の指導者は誰も助けようとしない」と苦しい現状を吐露。公式Twitterも頻繁に更新しており、「これほどまでに同胞を誇りに思ったことはない」と発信している。

 侵攻の被害は、スタコフスキ氏の出身地である首都キエフにも及んでいるともされている。いまは、ただ1日も早い収束を祈りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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