専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

出場できる大会に制限があるジョコビッチがモンテカルロ大会会場での練習の様子を公開<SMASH>

中村光佑

2022.04.05

2月のドバイ選手権以来の大会出場となるジョコビッチ。(C)Getty Images

2月のドバイ選手権以来の大会出場となるジョコビッチ。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスのワクチン未接種により、今季は出場できる大会が制限されている男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。その彼が日本時間4月4日の未明に自身の公式ツイッター(@DjokerNole)を更新し、10日から開催される「モンテカルロ・オープン」(4月10日~17日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000/クレーコート)の会場で練習を行なった際の映像を公開した。

 ワクチン接種免除をめぐる今年1月のオーストラリア入国騒動で世間を大いにざわつかせた34歳のジョコビッチ。

 4連覇のかかる全豪オープンの欠場を余儀なくされた彼は現在も「身体を気遣うため」という理由からワクチン未接種を貫いており、これまでに出場できたのは接種義務のなかった2月のドバイ選手権の1大会のみ。同大会でジョコビッチは準々決勝で予選勝者のイリ・ベセリー(チェコ/現69位)にストレートで敗退し、一時ダニール・メドベージェフ(現2位)に世界1位の座を明け渡した。

 そして3月初旬のBNPパリバ・オープンとその翌週のマイアミ・オープンはいずれも出場の条件として事前のワクチン接種が課されていたため、やむなくジョコビッチは2大会ともに欠場を発表。5月22日に開幕する「全仏オープン」(5月22日~6月5日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)を含めたクレーシーズンでの大会出場にも暗雲が立ち込めていた。

 だがすでにフランス国内では新型コロナのプロトコルが緩和されており、現段階でジョコビッチは全仏に問題なく参戦できる見込みだ。
 
 また、先日にはジョコビッチの弟で「セルビア・オープン」(4月18日~24日/セルビア・ベオグラード/クレー/ATP250)の大会ディレクターを務めるジョルジェ氏が兄の今後のスケジュールについて「ノバクは今ベオグラードでモンテカルロに向けてトレーニングに励んでいる。幸運なことにパリやローマ、マドリードの大会にも出られる」と明かしていた。

 そしてこのほど公開された動画には一足先にモンテカルロ大会の会場に到着したジョコビッチが曇り空の下でヒッティング練習を行なう姿が収められており、ベースライン後方からバックハンドを中心に軽快な動きでボールを打っている。約1カ月以上実戦から遠ざかっているにもかかわらず、状態は非常に良さそうだ。

 居住地のあるモンテカルロはジョコビッチにとってホームグラウンドとも言える舞台だ。前回大会は3回戦敗退に終わっているだけに、今年は挽回を期待したいところだ。果たしてどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

文●中村光佑

【連続写真】股関節の柔軟性がパワーを生む、ジョコビッチのバックハンド
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号