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海外テニス

ベレッティーニが右手負傷で相性のいいクレーシーズンを見送り!「非常に厳しい決断でした」<SMASH>

中村光佑

2022.04.08

ツアー通算5勝のうち3勝をクレーで挙げているベレッティーニだが、右手の負傷で参戦を見送ることを決断した。(C)Getty Images

ツアー通算5勝のうち3勝をクレーで挙げているベレッティーニだが、右手の負傷で参戦を見送ることを決断した。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク6位のマテオ・ベレッティーニ(イタリア)が、現地4月7日に自身の公式インスタグラム(@matberrettini)を更新。負傷した右手のリハビリに専念するため、4月10日に開幕する「モンテカルロ・オープン」(4月10日~17日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000/クレーコート)を含むクレーシーズンでのマスターズ3大会を欠場すると発表した。

 前週の「マイアミ・オープン」への出場を予定していたものの、右手の負傷により開幕前に欠場を発表した25歳のベレッティーニ。それでも現地3月29日に更新した自身のSNSでは「右手の小規模の手術を行ない、それが非常にうまくいきました。コートに戻るプランについても医師やチームと話し合っています」と順調な回復ぶりをアピールしていた。

 その後ベレッティーニは今年5月の「全仏オープン」(5月22日~6月5日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)へ向けてモンテカルロ、マドリード、ローマのマスターズ3大会にエントリー。だが、まだまだ先の長いキャリアを見据え、今回は無理をしないことにしたようだ。今回更新したインスタグラムでは次のように投稿した。

「医療専門家のアドバイスに従い、私とチームは回復の過程で時間的なプレッシャーを与えないことが重要であると判断しました。そのため、モンテカルロ、マドリード、ローマ大会は出場を辞退し、最高の状態で復帰するための適切な時間を確保することに決めました」
 
 その一方でベレッティーニは「これらの大会、特に(母国開催の)ローマ大会の欠場は非常に厳しい決断でしたが、最高の功績を目指し、最も高いレベルで長く競技を続けるためには正しい決断だと思っています」と前向きなコメント。

 最後には「いつもたくさんの応援をありがとうございます。私の回復過程は順調であり、近いうちにコート上で皆さんにお会いできることを楽しみにしています」とファンへの感謝の言葉を綴った。

 昨季はマドリードで準優勝、全仏でもベスト8進出とクレーシーズンで好成績を収めたベレッティーニ。ランキングポイントの失効が大きく、順位に影響を及ぼすだけに苦渋の決断であったことは間違いないだろう。リハビリが順調に進み、万全のコンディションでツアーに復帰してもらいたいものだ。

文●中村光佑

【PHOTO】軸が崩れないベレッティーニのバックハンドスライス、30コマの『超分解写真』
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