専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
レッスン

【テニスマナー講座2】スクールやサークルで“好かれる人・嫌われる人”の行動パターン<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.04.23

春本番を迎えてテニスをする機会も増えるが、皆で楽しくプレーするには「マナー」の部分も守ってほしいものだ。写真=THE DIGEST写真部

春本番を迎えてテニスをする機会も増えるが、皆で楽しくプレーするには「マナー」の部分も守ってほしいものだ。写真=THE DIGEST写真部

 テニスを楽しむ上でルールを守るのは当然だが、お互いが気持ちよくプレーするにはマナーを守ることも大切。テニス専門誌『スマッシュ』では、日本テニススクール界のパイオニアとして知られる中嶋康博氏の解説をもとに、コート上で「好かれる人」と「嫌われる人」のマナーについて考えてみた。

 第2弾となる今回は、前回に続き複数のプレーヤーが1つのグループになって活動するスクールやサークルにおけるケース。この場合、協調性や周囲への気配りが重要になってくる。

◆準備体操をやらない◆

 わざと遅刻して準備体操が終わった頃にコートへ入ってくる人がいる。体操するのが面倒くさいのだろう。ベテランの中には「体操なんていいから、すぐに試合を始めよう」という人も少なくない。だが、そうした身勝手な人に限ってケガをして周囲に迷惑をかけたりすることになる。

◆真剣にプレーしない◆

 真剣に取り組まず全てが投げやりの人は嫌われる。なぜならダラダラとプレーをされると、「テニスがうまくなりたい」という意気込みに水を差され、練習のリズムや雰囲気が乱れるからだ。また、そういう人がグループ内に1人でもいると、周囲の人も嫌な気持ちになってしまう。

◆自慢話やスタンドプレーをしたがる◆

「私は●●大会で勝ったことがある」、「このウェアはブランド物で●万円した」など、レッスン中だというのに長々と自慢話をする人がいるが、こうした行為はプレーに集中したい人にとっては迷惑。また、「俺はうまいんだ!」とばかりに、グループの和を乱すようなスタンドプレーで目立とうとする人も嫌われる。
 
◆ゲーム練習で仲間のミスに嫌な顔をする◆

 試合と言っても練習なのに、仲間がミスする度に嫌な顔をしたり、「なんでそんなミスを」と怒り出す人がいる。公式大会に備えた練習なら話は別だが、スクールやサークル内の通常練習で過剰反応する人は嫌われる。真剣な気持ちもわかるが、誰だってミスをするもの。いちいちそれで嫌な顔をされたら相手だって気持ちが滅入る。うまくなるために練習に来ているのだから、ミスも上達のエキスくらいに捉えてほしい。

◆コートを離れても会話が弾む◆

 練習を終えた後も、「今日は良かったね」「動けていたね」など会話が弾むような人は好かれる。雰囲気の良いグループはその延長線として「みんなで食事でもどうですか」とか「今度の日曜日にコートが取れたのでやりませんか」という具合にアフターテニスにもつながるケースが多々ある。逆に不愛想でグループに馴染めない人には、そうした誘いとは無縁に……。

 いかがだろうか。紳士淑女による「マナー・スポーツ」とも呼ばれるテニス。現在テニスをやっている人も、これからテニスを始めようと考えている人も、プレーの上達もさることながら、ぜひマナーの上達もお忘れなく。

解説=中嶋康博
VIP-TOP グループ ゼネラルマネージャー。日本のテニススクール界のパイオニアとして知られる存在で、その指導法を『中嶋メソッド』として全国に広めた。現在はテニスクラブ、スクール開設・運営のコンサルティングを行なう。(公財)日本テニス協会元普及指導本部長 (公社)日本プロテニス協会元理事長。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】なかなか見られないトッププロの練習やレッスンの様子
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号