2022年5月12日から15日にわたり、千葉県・吉田記念テニス研修センターで、「2022 DUNLOP CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会」が行なわれた。14歳以下と12歳以下のシングルスの全国大会で、5月15日には各決勝戦、3位決定戦と14歳以下のコンソレが実施された。
14歳以下男子決勝は、第６シードの戸邉悠真が６－3、1－6、6－3のフルセットで、第８シードの川西飛生に勝利して全国初優勝を達成した。
戸邉は５月14日の準々決勝では６回負けている第２シードの田畑遼に７－６（３）、５－７、７－５という大接戦の末に初めて勝利を挙げた。「１番の山を越えたからここで落としたらダメだ」と、その約１時間後に行なわれた準決勝も疲労が残る中、必死の思いで勝ち切り、決勝に駒を進めた。
決勝では戸邉が得意のサービスと威力のあるストロークで押して第１セットを奪取。しかし川西も攻めてくる相手に対してコースや高さを工夫して返球していき第２セットを取りファイナルへ突入した。
武器のサービスでフリーポイントがなかなか取れない戸邉だったが、ここで崩れずラリーで「あえて真ん中に打ったり、相手の打点をずらす」ことを実行してみせる。攻撃力だけでなく、我慢して勝つ道を探せるようになった戸邉が、最後は再び自分らしいプレーを披露して勝利を手に入れた。
吉田記念テニス研修センターは戸邉にとってホームコート。「どの全国大会よりも勝ちたかった大会」だっただけに、緊張はしていたが、コーチと一緒にこの大会に合わせて準備をしてきた。多くのスタッフからも祝福されて「すごくうれしいです」と喜んだ。
12歳以下男子決勝は第３シードの石井千博が、6－4、6－4で第６シードの松岡朔杜に勝利した。試合序盤は松岡の強打が決まり、石井は１－４と劣勢に立たされる。しかしそこから挽回して第１セットを取ると、第２セットもリードを保つ。
普段は試合中にあまり声を出さない石井だが、「全国で勝ちたかったから声を出して」自分を奮い立たせた。試合終盤になると相手が再び調子を取り戻し始め、簡単に試合を締められず「すっごく緊張しました」という場面が続く。だが最後に、「強気で攻めたら後悔しないと思って攻めたら、フォアのストレートが入ってうれしかったです」と笑顔だった。
【男子シングルスの結果】※[]内数字はシード
◆14歳以下
決勝：
戸邉悠真[6](吉田記念テニス研修センター) 6-3 1-6 6-3川西飛生[8](TEAM KIT)
3位決定戦：
尾崎奏多(ラボキッズジュニア) 1-6 6-3 6-4駒田瑛人[5](ラボキッズジュニア)
コンソレーション決勝戦：
義基耀[4](三重GTC)4-1 4-5(5) 10-5山内結月[7](フミヤエース市川TA)
◆12歳以下
決勝：
石井千博[3](美浜テニスガーデン) 6-4 6-4松岡朔杜[6](チェリーＴＣ)
3位決定戦：
川口孝大[2](はちおうじ庭球塾) 6-0 6-2安藤大貴[1](ルーセントジュニアアカデミー)
※天候によりコンソレーションは実施されず。
取材・文●赤松恵珠子（スマッシュ編集部）
【2022DUNLOP CUP】全国選抜ジュニアテニス選手権大会の優勝者＆準優勝者フォト！！
14歳以下男子決勝は、第６シードの戸邉悠真が６－3、1－6、6－3のフルセットで、第８シードの川西飛生に勝利して全国初優勝を達成した。
戸邉は５月14日の準々決勝では６回負けている第２シードの田畑遼に７－６（３）、５－７、７－５という大接戦の末に初めて勝利を挙げた。「１番の山を越えたからここで落としたらダメだ」と、その約１時間後に行なわれた準決勝も疲労が残る中、必死の思いで勝ち切り、決勝に駒を進めた。
決勝では戸邉が得意のサービスと威力のあるストロークで押して第１セットを奪取。しかし川西も攻めてくる相手に対してコースや高さを工夫して返球していき第２セットを取りファイナルへ突入した。
武器のサービスでフリーポイントがなかなか取れない戸邉だったが、ここで崩れずラリーで「あえて真ん中に打ったり、相手の打点をずらす」ことを実行してみせる。攻撃力だけでなく、我慢して勝つ道を探せるようになった戸邉が、最後は再び自分らしいプレーを披露して勝利を手に入れた。
吉田記念テニス研修センターは戸邉にとってホームコート。「どの全国大会よりも勝ちたかった大会」だっただけに、緊張はしていたが、コーチと一緒にこの大会に合わせて準備をしてきた。多くのスタッフからも祝福されて「すごくうれしいです」と喜んだ。
12歳以下男子決勝は第３シードの石井千博が、6－4、6－4で第６シードの松岡朔杜に勝利した。試合序盤は松岡の強打が決まり、石井は１－４と劣勢に立たされる。しかしそこから挽回して第１セットを取ると、第２セットもリードを保つ。
普段は試合中にあまり声を出さない石井だが、「全国で勝ちたかったから声を出して」自分を奮い立たせた。試合終盤になると相手が再び調子を取り戻し始め、簡単に試合を締められず「すっごく緊張しました」という場面が続く。だが最後に、「強気で攻めたら後悔しないと思って攻めたら、フォアのストレートが入ってうれしかったです」と笑顔だった。
【男子シングルスの結果】※[]内数字はシード
◆14歳以下
決勝：
戸邉悠真[6](吉田記念テニス研修センター) 6-3 1-6 6-3川西飛生[8](TEAM KIT)
3位決定戦：
尾崎奏多(ラボキッズジュニア) 1-6 6-3 6-4駒田瑛人[5](ラボキッズジュニア)
コンソレーション決勝戦：
義基耀[4](三重GTC)4-1 4-5(5) 10-5山内結月[7](フミヤエース市川TA)
◆12歳以下
決勝：
石井千博[3](美浜テニスガーデン) 6-4 6-4松岡朔杜[6](チェリーＴＣ)
3位決定戦：
川口孝大[2](はちおうじ庭球塾) 6-0 6-2安藤大貴[1](ルーセントジュニアアカデミー)
※天候によりコンソレーションは実施されず。
取材・文●赤松恵珠子（スマッシュ編集部）
【2022DUNLOP CUP】全国選抜ジュニアテニス選手権大会の優勝者＆準優勝者フォト！！