自身の破産宣告を巡る裁判で2年6か月の実刑判となった、男子テニスの元世界王者ボリス・ベッカー。判決が下された4月29日の夕方には英ロンドン南西部にあるワンズワース刑務所に収監されたが、その後は異例の早さで所内での待遇が改善されているようだ。
通常の新人受刑者であれば、刑務所到着後7~10日間は新型コロナウイルスの制限により隔離され、その後6週間程度は刑務所内での行動を徹底観察。その態度をもとに収容される監房を決めるのが一般的な流れとなる。
だが、ドイツ紙『Bild』によれば、54歳のレジェンドは収監後わずか20日ほどで監視の緩やかなトリニティ・ウイングと呼ばれる区画へ移動。現在は「刑務所内で一番快適な場所」と呼ばれる同区画内にある独房が与えられているという。
こうした判断はベッカーの犯した罪が非暴力的な案件であることも理由の一つのようで、通常であれば『トリニティ・ウイング』に入るには数か月から数年を要するが、受刑者が世界的な有名人だからこそのボーナスが与えられてとも考えられている。
英紙『The Sun』では同刑務所の元受刑者のコメントを紹介。それによるとトリニティ・ウイングは「囚人が独房から出る機会が多く、希望すれば食堂や図書室で働いたり、教育を受けたり、スポーツをする機会が与えられる」と待遇の良さを強調する。
とはいえ「快適」といっても所詮は塀の中の話。前出の『The Sun』他の英メディアによると、170年の歴史を誇る同刑務所は、1300名に及ぶ受刑者を抱えて過密状態にあり、「ベッカーは食事の不味さや量の少なさ、また衛生状態が良くないことにもショックを受けている」と伝えている。
2年6か月の刑期のうち、仮釈放が認められるまでの最低1年間は監獄暮らしを強いられるベッカー。現在86歳になる彼の母親エルビラ・ベッカーさんとは定期的に連絡を取り合っているそうだが、息子と二度と会えなくなることを恐れる母親はロンドン行きを考えていると報じられている。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】ボルグ、ベッカー、エドバーグetc…伝説の王者たちの希少なプレー分解写真
通常の新人受刑者であれば、刑務所到着後7~10日間は新型コロナウイルスの制限により隔離され、その後6週間程度は刑務所内での行動を徹底観察。その態度をもとに収容される監房を決めるのが一般的な流れとなる。
だが、ドイツ紙『Bild』によれば、54歳のレジェンドは収監後わずか20日ほどで監視の緩やかなトリニティ・ウイングと呼ばれる区画へ移動。現在は「刑務所内で一番快適な場所」と呼ばれる同区画内にある独房が与えられているという。
こうした判断はベッカーの犯した罪が非暴力的な案件であることも理由の一つのようで、通常であれば『トリニティ・ウイング』に入るには数か月から数年を要するが、受刑者が世界的な有名人だからこそのボーナスが与えられてとも考えられている。
英紙『The Sun』では同刑務所の元受刑者のコメントを紹介。それによるとトリニティ・ウイングは「囚人が独房から出る機会が多く、希望すれば食堂や図書室で働いたり、教育を受けたり、スポーツをする機会が与えられる」と待遇の良さを強調する。
とはいえ「快適」といっても所詮は塀の中の話。前出の『The Sun』他の英メディアによると、170年の歴史を誇る同刑務所は、1300名に及ぶ受刑者を抱えて過密状態にあり、「ベッカーは食事の不味さや量の少なさ、また衛生状態が良くないことにもショックを受けている」と伝えている。
2年6か月の刑期のうち、仮釈放が認められるまでの最低1年間は監獄暮らしを強いられるベッカー。現在86歳になる彼の母親エルビラ・ベッカーさんとは定期的に連絡を取り合っているそうだが、息子と二度と会えなくなることを恐れる母親はロンドン行きを考えていると報じられている。
構成●スマッシュ編集部
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