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海外テニス

クレーキングのナダルがオジェ-アリアシムを4時間21分の激闘の末に退ける「価値のある勝利だ」<SMASH>

中村光佑

2022.05.30

叔父のトニー・ナダル氏に師事するオジェ-アリアシムにフルセットで勝利したナダル。(C)Getty Images

叔父のトニー・ナダル氏に師事するオジェ-アリアシムにフルセットで勝利したナダル。(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「全仏オープン」は現地5月29日にシングルス4回戦が行なわれ、同大会で13度の優勝を誇る元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン/現5位)が登場。第9シードのフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/同9位)を3-6、6-3、6-2、3-6、6-3のフルセットで下し、6年連続16度目となるベスト8進出を果たした。

 今大会は初戦から失セット数0と順調な勝ち上がりを見せてきた35歳のナダル。自身の元コーチで叔父でもあるトニー・ナダル氏に師事しているオジェ-アリアシムとの対決は多くのファンの注目を集めていた。

 2019年のマドリード・オープン以来2度目の顔合わせとなったこの日の4回戦はナダルが2度のブレークを喫して第1セットを落とすという予想外の展開に。

 それでも第2セットに入ると徐々にリズムをつかんでいくナダルが得意のフォアハンドを軸に試合を優位に進め、第8ゲームでブレークに成功。セットオールに持ち込むと、第3セットでもミスを重ねるオジェ-アリアシムから2度のブレークを奪い、8強進出へ王手をかける。

 反対に第4セットではナダルが2度のブレークを献上してファイナルセットへ突入。その後も我慢のテニスを強いられるも、集中力をしっかりと保ち続けたナダルが第8ゲームで値千金のブレークを果たし、そのリードを守り切って4時間21分の死闘に終止符を打った。
 
 6月3日に36歳の誕生日を迎えることもあって、「いつもフィリップシャトリエ(全仏のセンターコート)でプレーする度に、『これが自分のキャリアの最後の試合だ』と考えているんだ」と語るナダル。その上で「若くてパワーと機動力がある」オジェ-アリアシムとの大接戦をなんとか勝ち切ったことについて「間違いなくとても価値のある勝利だ」と素直に喜びを表現した。

 そんな「クレーキング」の次なる準々決勝の相手は現世界王者で前回覇者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。「ビッグ3」(フェデラー・ナダル・ジョコビッチ)として共に男子テニス界を牽引してきた2人が顔を合わせるのは今大会が59度目で、これは紛れもなくATPツアーで最多の対戦回数だ。ちなみに両者は昨年の全仏準決勝でも対戦しており、この時は4時間を超える大激戦の末にナダルがジョコビッチに敗れていた。

 リベンジマッチとなるジョコビッチとの1年ぶりの再戦に向け、全仏14度目の優勝を狙うナダルは「大きなチャレンジになる」としつつも、ふつふつと闘志を燃やしているようだ。

「今日の試合の終盤のように、アグレッシブに攻めていかなければならない。彼との対決を楽しみにしている。どういう結果になるのか見てみよう」

 テニスファンにとっても絶対に見逃せない「事実上の決勝戦」と言っても過言ではないだろう。果たして59度目の対決はどのような結末を迎えるのだろうか。

文●中村光佑

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